あらすじ

画力が低いうえに上達が遅く、苦難の日々が続いていたユキムラだったが、日々の努力が実り徐々に成長! 休みなしで働き月給6万8000円という大変すぎる世界だが、夢がある。愛がある!! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』などに関わった元アニメーターが描く、アニメを愛する者たちが織りなす、リアルアニメーター物語、待望の最新刊!
アニメタ! 1巻

テープが擦り切れるほど観たアニメは、あたしの人生を変えた。あたしも……こんなアニメを作ってみたい! 九条監督はすごく厳しいけど……それでも、アニメーターになるんだ、絶対!! 技術ゼロの新人アニメーター・真田幸(19歳)が、0.1%の「才能」と、99.9%の「熱意」で、プロフェッショナルが終結するアニメ業界に挑む!! スポコン・アニメーター物語、開幕!!

アニメタ!(2)

かつて空っぽだった自分に、夢中になることを教えてくれたアニメに携わるため、19歳でアニメーターの門を叩いた真田幸(さなだみゆき)。自分の描いた絵が動くのを見ると、楽しい!! でも、絵がなかなか上達せず、九条(くじょう)監督や師匠の富士(ふじ)さんに怒られてばかりで、ツラい……。でもやっぱり、命を削ってでも、私はアニメを作りたいんだ!! リアルに精緻に描かれた、スポコン・アニメーター物語!!

アニメタ!(3)

キツイこともあるけど自分の好きな仕事が出来て、あたしは幸せ! 深夜まで働いているのに休めない。給料も少ない。自分の思った画が描けない。怒られてばっかり。それでも少しずつだけど成長してきた。「実力」と「才能」がものいう世界で、アニメーターという仕事に人生をかけていきたい!仕事でくじけそうな人、息づまっている人、必読の熱血漫画です!!

アニメタ!(4)

画力が低いうえに上達が遅く、苦難の日々が続いていたユキムラだったが、日々の努力が実り徐々に成長! 休みなしで働き月給6万8000円という大変すぎる世界だが、夢がある。愛がある!! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』などに関わった元アニメーターが描く、アニメを愛する者たちが織りなす、リアルアニメーター物語、待望の最新刊!

アニメタ!(5)

画力が低いうえに上達が遅く、苦難の日々が続いていたユキムラだったが、日々の努力が実り徐々に成長! しかし、アニメ道にゴールはない…!!  休みなしで働き月給6万8000円という大変すぎる世界だが、夢がある。愛がある!! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』などに関わった元アニメーターが描く、アニメを愛する者たちが織りなす、リアルアニメーター物語、待望の最新刊!

アニメタ!

元アニメーターがアニメ業界を描く、胸アツマンガ

アニメタ! 花村ヤソ
六文銭
六文銭

アニメ好きの主人公が高校卒業とともに、とあるアニメーション会社に就職。 他の新卒メンバーよりもうまくない、手が遅いなかで、人生を変えたアニメの感動を情熱に変えて成長していく物語。 端的にいって、めっちゃ胸アツだし、こういうクリエイターなどモノづくりに関わる人間の作品は大好物なので、本作もツボでした。 特に、技術はなくても情熱のある主人公が、上司のアドバイスをもとに、自分のなかで昇華し成長していく過程が応援したくなり、うまくできたときの喜びは共感しかないです。 作者自身が元アニメーターということもあって、新人のつまずきポイントや、ダメな例や良い例などの理由が明瞭で説得力があります。 また、どういうところを意識して描くのかを知れるのも、漫然と絵をみているだけの人間には興味深いです。 また、アニメ業界の闇深さ(原画1枚単価の低さ、時給に換算するとヤバイとか)も、しっかり描いていて、単純な夢物語やサクセスストーリーになっていないのも、個人的にはポイント高いです。 やりがいや情熱ではどうにもならないところもしっかり伝えて、その上でやるのか?やらないのか?の決断をするのは、知らないで決断するそれとは腹のくくりが違いますもんね。 自分はアニメ好きなのですが、同時にプロスポーツ選手同様、技術に差がある世界でもあって、一部のクオリティの高い作品や才能ある人間に寄ってしまう部分はしょーがないと思っています。 『これ描いて死ね』の「☆野 0」の担当編集だった金剛寺さんが言っていた 「同情は創作の敵だと考えます。」 (『これ描いて死ね』2巻参照) という言葉がピッタリあてはまって、アニメーターが食べていけないのにプロである以上同情するつもりはないのですが・・・ 業界の衰退具合も考えると、もう少しなんとかならんもんかね?とは常々思っています。 特に日本の優秀なアニメーターが海外にいってしまうとかのニュースをみると、危機感しかないです。 製作委員会方式のビジネスモデルが悪いのか、アナログで手間がかかりすぎているのか、ちょっと門外漢なのでわかりませんが、本作が、その切り口になってくれることを願ってやみません。 あとは、刊行速度が異様に遅いので(2023年7月時点の最新巻5巻が3年前・・・)、そこもなんとかならんのか?と願ってやみません。

アニメタ!

「叩き上げ」が生まれる瞬間を眺めるのは楽しい!

アニメタ! 花村ヤソ
たか
たか

2年ぶりに新刊が発売されていることに昨日気づいたのでまとめて一気読み。やっぱめっちゃ面白れ〜〜!!目が良くて立体を意識して描ける貴重なセンスを持つものの、技術は完全ド素人のユキムラが、1年バチバチにしごかれてものになっていく様が最高! https://comic-days.com/episode/13932016480030302093 小手先の技術を教えた方がすぐに使えるようになり、ユキムラ自身も周囲も楽なのだけれど、監督の希望は「ユキムラの才能を殺さずに、(ベテラン同様)動画の本質を正しく理解したアニメーターに育てる」こと。 監督はユキムラが辞めるかもしれないリスクを理解したうえで、普通より厳しく指導し育てることを選ぶ…。 もしこれが今現在の現実世界を捉えたドキュメンタリー映像だったら、法律やパワハラが気になってしまうかもしれない。 しかし、これは若者の明るい成長物語漫画なので、「上司のしごきは間違いなくストーリー上で、主人公の成長に必要な・正しいことである」と100%安心して読むことができるところが好き。 技術はド素人だけど、アニメへの情熱があり、(新人にはわからない)センスがあるユキムラ。 超有名漫画家の娘で技術はピカイチだけど、アニメへの思いはいまひとつのまりあ。 原画に憧れていたが、九条監督に動画の腕を評価されたことで動画検査を務める富士先輩。 かつて監督と副監督の間柄だった九条と芹澤。 何より花村ヤソ先生自身が元アニメーターで、2003年頃Production IGで働いてらしたということで、実際に登場する人物の言動の説得力がすごい。そしてキャラ同士がお互いに抱く複雑な感情は傍から見ていて本当におもしろい…! こういう若者が厳しい訓練を通じて一人前になる話は、読むと元気が出るのでどんどん読みましょう! https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/06/news015.html