あらすじ

フランス王室の転覆を目論むジョルジョの謀略は、じわじわとルイ16世とアントワネットを追い詰めてゆく。その裏には、ルイの妹・エリザベートの存在が…!?
第3のギデオン 1巻

舞台はフランス革命前夜。三部会の議員となり、貧困にあえぐ国を合法的に救いたい平民のギデオン。目的のためなら残酷でも最短の道を進もうとする、貴族のジョルジュ。国を変えたい二人の男が、共にその足を踏み出した。正義と悪と愛と憎悪の共同作業がむかうのは、血の地獄か、理想の未来か。

第3のギデオン 2巻

生きて娘のもとへ帰るため、拷問に耐える平民・ギデオン。そのギデオンを救うため、王族に弓を引く貴族・ジョルジュ。二人をつなぐその過去には、まだ新たな秘密が隠されていた。愛されることを捨てたジョルジュだが、ギデオンだけは別の存在、もう一人の自分… そして、ベルサイユ宮殿では、30代、母となったアントワネットが、庭の茂みで、艶やかに、悪戯に咲く。

第3のギデオン 3巻

王子を暗殺するため、ベルサイユ宮殿に侵入したジョルジュ。そこにいたのは、王妃マリー・アントワネット。身を挺して我が子を守ろうとするアントワネット。思わぬ抵抗に手こずるジョルジュ。そこにルイ16世が現れ、ジョルジュはついに、国王と対峙する。もう後戻りできないジョルジュ。正義と悪が結託し、愛と憎悪が混じり合う。そして革命へ!!

第3のギデオン(4)【電子限定 乃木坂太郎フルカラーデジタル画集付き】

【電子版限定特典!】コミックス累計1000万部を超える大ヒット医療漫画『医龍』、驚愕のサスペンスホラー『幽麗塔』と、描く作品全てが大きな注目を浴びる乃木坂太郎が、新たに「フランス革命」に挑戦した意欲作『第3のギデオン』。その最新第4集発売を記念して、著者を代表する3作品の、これまで発表されていなかった秘蔵カラーイラストをデジタル画集として進呈! ファンならずとも感涙の美麗画の数々を手に入れられるのはこの機会だけです!! 【作品内容紹介】ギデオンとジョルジュ、幼い頃に袂をわかった親友。「フランスという国を変えたい!」という思いは同じだが、いまやギデオンは【国王ルイ16世の知遇も得る議員】、かたやジョルジュは【王国転覆を企むテロリスト】という、対立する立場になった。国が貧窮し、ジョルジュの策略で王室への憎悪が民衆に充満する中、ふたりの運命は、ルイ16世、王妃マリー・アントワネットなどを 巻き込んで激しく交叉する。そしてついに、国の運命を大きく左右する男、ロベスピエールに変化が…!

第3のギデオン(5)

「父殺し」の欲望に覚醒したロベスピエール達は、ついに武器をとり、要塞バスティーユへと向かい始める。その先頭に立つジョルジュと、王室と民衆の間でもがくギデオン。今また、ふたりの運命が交叉する。

第3のギデオン(6)

フランス王室の転覆を目論むジョルジョの謀略は、じわじわとルイ16世とアントワネットを追い詰めてゆく。その裏には、ルイの妹・エリザベートの存在が…!?

第3のギデオン(7)

感情の新フランス革命史、運命の頂へ! ヴェルサイユ宮殿に迫る、怒れる女たちの行進は、ついにアントワネットをプチ・トリアノンまで追い詰めた。王国を転覆させようとするジョルジュ、守ろうとするギデオン。交叉したふたりの運命を根底から揺るがす、驚愕の出来事が!?

第3のギデオン(8)

革命はいざギロチンの時。何を思う最終巻! 産みの親であるロワール公から「愛していなかった」という真実を告げられたギデオンは、傷心のままジュルジュを送り出し、友人であるルイ16世とも距離をおき始めた。一方、扇動者だったジュルジュを失っても革命の炎は止まらない。ギデオン、ジョルジュ、ソランジュ、ルイ16世、マリー、ロベスピエール、サン=ジュスト…… 革命の時を共に生きた彼らの感情が最後に行き着く場所は? 「新説フランス革命史」感動のフィナーレ!!

第3のギデオン

ルイ16世がカッコいい

第3のギデオン 乃木坂太郎 山中聡
かしこ
かしこ

乃木坂太郎がフランス革命の漫画を描いたらそりゃ面白くない訳がないです。主人公は平民ながら身分による貧困を無くそうと奔走するギデオン、そして訳あって幼い頃のギデオンと本当の兄弟のように育った美しい貴族の男ジョルジュ。大人になった2人が再会するところから物語は始まりますが、革命を起こすという共通の目的があるものの、手段が全く違うので対立してしまいます。ギデオンはあくまでも平和的に政治で世の中を変えようとするんですが、ジョルジュは暴力でもって革命を起こそうとするのです。しかしジョルジュがそうした考えに至ったのには自分の出生に秘密があるからで…。実はここまでが2巻なんです。3巻からはマリー・アントワネットも登場して更に面白くなっていくきます。ちなみに自分も前半はあまり乗れなかったのですが、後半になるほどハマっていきました。しかし『第3のギデオン』で注目して欲しいのはマリーじゃないんです。彼女の夫であり、愚鈍な王として有名なルイ16世なんです!フランス革命が舞台の作品ですが、結婚や家族…そして「父と子」がテーマでもあるので、尚更に「国父」としての葛藤が見えてくるんです。本当のルイ16世ってこういう人だったのかもって思いました。