ぐっどないとあいらぶゆー
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1人で、母を看取った。「私の死を、ロンドンの友人に伝えて」そう書かれた遺言に従い、大学3年生の夏、大空は久しぶりに再会した兄と共にイギリスへ渡ることになった。初めて訪れた異国の地で、母の若き日、兄の秘密、そして“家族”の真実に出逢うとは知らずに…。たらちねジョンが鮮やかに描き出す、ファミリールーツジャーニー第1巻。
1人で、母を看取った。「私の死を、ロンドンの友人に伝えて」そう書かれた遺言に従い、大学3年生の夏、大空は久しぶりに再会した兄と共にイギリスへ渡ることになった。初めて訪れた異国の地で、母の若き日、兄の秘密、そして“家族”の真実に出逢うとは知らずに…。たらちねジョンが鮮やかに描き出す、ファミリールーツジャーニー第1巻。
母の遺言をきっかけにイギリスまで旅立つことになった大学生の大空(おおぞら)。着いたかと思えば母が遺した新たなミッションが託され、家族の過去と今を知るための欧州各地を巡る旅に出ることに…というロードムービーなあらすじ。 『アザミの城の魔女』で描かれる異国の表現にビビッときて、こちらも読みました。鮮やかなヨーロッパの雰囲気と、大空の心が揺れ動く旅情の描写が全コマ全ページ本当に美しい…。 旅は人を変えるといいますが、ヨーロッパ各地でさまざまな人に出会い、大空自身も気付いていなかった「自分」を発見していく過程が丁寧で心地良いです。 自分の気持ちを誰にも伝えられなかった大空が断絶状態だった家族と新たな関係を結ぼうとする。この一生懸命な姿に心が熱くなってしまいます。 読んだあと、どこか遠い場所に旅立ちたくなるような素敵な作品でした。