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女の美しい歌声にみちびかれ、男は森の洋館で燃えるような情愛を得た。行方しれずの恋人に似たその女は、何者かに幽閉されており館から出られないという。夜ごと通う男に抱かれ、その愛に身をゆだねる女だったが、ある日突然、男の前から姿を消してしまい――！？純愛と偽りの狭間で咲く、めくるめくグリム童話集。
海辺の田舎町で病院を開いている先生と看護師をしている私は、町の人たちには秘密で関係を持っている。海岸にひとりの少女がうちあげられ病院に運び込まれた。彼女は記憶を無くしていて――…（『人魚の涙～人魚姫より～』より）。母を愛していた父は彼女を失い、ある日娘である私に母の姿を重ね始め――…（『神に背いても～千匹皮より～』より）。
高校時代に憧れていた三輪さおり。成績優秀だったが、親の会社の倒産により高校を中退した彼女が、今は風俗嬢として働いていると知り、俺は気付くと彼女を指名していた…。彼女は俺のことを覚えていなかったが、ホテルで何度も激しく抱いた…（『喪失の夏甘くて妖しい夢を見て～マッチ売りの少女より～』より）。失恋旅行の先で出会ったのは美しい男。その彼と体が繋がると不思議な気分になり――…（『ひとさじの媚薬～ハーメルンの笛吹き男より～』より）。
彼氏・豊から紹介されたのは、彼の双子の弟・竜次だった。やさしくて穏やかな豊と、クールな天才肌の竜次。私は徐々に竜次に惹かれていき、イケナイことだと分かっているのに、豊に秘密で二股の関係を続けてしまった――…（『2in1男達との夜～北風と太陽より～』より）。平凡な容姿と決別して、整形手術をした女の運命は――…！？（『口移しで嘘をあげる～みにくいアヒルの子より～』より）。
