明るくて少しおっちょこちょい、周囲からターマの愛称で呼ばれる三条珠恵(たまえ)は、見習いの婦人警官。東京・中野警察学校に通う毎日だが、親には小笠原流作法の家元に住み込みのアルバイトというウソで通している。家に帰れば、下宿の青年刑事・丸井京介がいて、いつも珠恵に温かく接してくれる。そんな平穏な日々の中、たまたま珠恵は放火犯を逮捕するお手柄をあげる。ところが、それがきっかけで親にウソがばれて、勘当を言い渡されるのだが…。どんなことでも、正しいと信じたことに体ごとぶつかっていく、婦警ターマを描いた『ごくろうさん』。ほか、『ただいま愛の混戦中』を収録。