あらすじあおまんじゅうという名の不思議な森で精霊たちと身を寄せ合い暮らす人間の青年・蒼一。風の精霊・科子との仲を阻む野分の存在、一向に姿を現さない科子の真意に蒼一の心は揺れ動く……。話題のヒューマンファンタジー、第2弾!
ファンタジーという言葉の示す範囲は非常に広いのですが、このタイトルは日本におけるファンタジーの一つの最高到達点と言っても良いと思っています。 人ならざるものと恋に落ちる。そう書いてしまうと月並みな物語ととらえられてしまうかもしれませんが、この作品では岩岡先生の巧さを感じることが多く、読み終えて良かったなあという感想を抱きます。 季節の移ろいを感じる物語なのですが、読み終えるときっと暖かな気持ちになる、そんな作品でした。