あらすじ蒼一と風の精霊・科子との仲を阻む野分との最終決戦がいよいよ訪れる! 肥大する蒼一への憎悪から森に嵐を巻き起こす野分。最後までわかりあいたいと願う蒼一の思いは届くのか……? 感動ヒューマンファンタジーがついに完結!
ファンタジーという言葉の示す範囲は非常に広いのですが、このタイトルは日本におけるファンタジーの一つの最高到達点と言っても良いと思っています。 人ならざるものと恋に落ちる。そう書いてしまうと月並みな物語ととらえられてしまうかもしれませんが、この作品では岩岡先生の巧さを感じることが多く、読み終えて良かったなあという感想を抱きます。 季節の移ろいを感じる物語なのですが、読み終えるときっと暖かな気持ちになる、そんな作品でした。