あらすじ

幼いころに禅寺に預けられ、僧侶・方丈(ほうじょう)に育てられた黄理子。方丈から贈られた“わっぱ”は黄理子にとってかけがえのないもの。でもその“わっぱ”がついに…。丁寧に暮らすって大切。おいしく食べて、おいしく生きる。黄理子の日日は今日も好い日。ロングヒットシリーズ、ついに完結!
日日(にちにち)べんとう 1巻
谷黄理子。32歳。毎朝の日課は、20年使っている“わっぱ”にお弁当をつめること。雑穀米とつけ物は、欠かせない。ちょっぴり家庭が複雑で、職場の上司にも振り回され気味だけど、毎日コツコツ。それが黄理子流。
日日(にちにち)べんとう 2巻
幼い頃の禅寺での生活のおかげで、糠、粕、麹はお手のもの。そんな黄理子のおべんとうは、地味だけど、なぜかいつも美味しそう。母親とのちょっと難しい関係に悩む日も、職場の上司に不覚にもトキメク日もあるけれど、一日一日を大切に。それが黄理子スタイル。
日日(にちにち)べんとう(3)
幼い頃、禅寺で過ごした黄理子の毎日は、その日の体調に合わせて、お米を炊くことから始まる。“日日是好日”。一日一日を大切に。苦手だった母親との関係もやや軟化。上司・荒井との距離も近しくなった。そんな黄理子の前に一人の青年が現れ…。
日日(にちにち)べんとう(4)
初鰹、冷やしおでんにガリご飯。決して豪華ではないけれど、旬と工夫を大切に。おいしく食べて、しっかり生きる。黄理子スタイルは、今日も健在。荒井との仲も、さらに深まった。そんな時、紫藤から“パートナー”になりたいと告白されて…!?
日日(にちにち)べんとう(5)
幼い頃を禅寺で過ごした黄理子にとって、“食べる”こととは、“生きる”こと。落ち込んだ日も、悩んだ日もいつでも毎日しっかり食べる。ある日、禅寺へお墓参りに行った黄理子は、方丈爺の墓前で紫藤に遭遇し、思いがけず一泊することに。そして、それを荒井に知られ…。
日日(にちにち)べんとう(6)
悩んで、迷って、心が疲れたら、黄理子だって食欲がなくなる日はある。だからこそ思う、「ごはんを美味しくいただけるって最高」。SC食品での最終日、紫藤からの告白を断った黄理子。その一方、荒井からのプロポーズにも返事をしないままで…。
日日(にちにち)べんとう(7)
荒井からのプロポーズに「結婚してもいい」と答えた黄理子。しかし結婚準備は、荒井の実家や元嫁も絡み、なかなか進まず…。そんな時荒井が、黄理子にとって、信じられない行動を!? 黄理子と荒井。黄理子の母・紅子、そして、紫藤との関係が大きく動く第7巻!
日日(にちにち)べんとう(8)
恋と仕事。人生の、大きな曲がり角。傷ついた心は、どうやって癒したらいい? 誰よりも“食”を大切にする、黄理子の場合は…。荒井との別れに胸を痛める黄理子。まかないの仕事をこなす中で、デザイナーとしての大仕事が! そして、そんな彼女の隣に寄りそうのは…。
日日(にちにち)べんとう(9)
紫藤と新しい生活を始めた黄理子。その中で、黄理子に初めての気持ちが芽生える。「“家族”って、こんな感じでいいんだ」無理しすぎず。がんばりすぎず。恋も仕事も前進してきた。そんな時、紫藤に思わぬ疑いが!? 一方、黄理子の母・紅子の身にも…。
日日(にちにち)べんとう(10)
幼い頃から、母・紅子とは生き方が相容れなかった。大人になっても、それは変わらない。特に女としての生き方は。紫藤と暮らし始めて、もうすぐ一年。黄理子の、紫藤との“フランス婚”生活も軌道に乗ってきた。そんなある日、ふたりに大きな変化が!?
日日(にちにち)べんとう(11)
荒井との別れから2年。あの時を乗り越えられたのは、紫藤がそばにいてくれたから。初めての同棲、初めての嫉妬の感情、そして家族を意識すること…。黄理子に芽生える新しい毎日。そんな時突然、荒井が紫藤に助けを求めてきた。そして、黄理子は…。
日日(にちにち)べんとう(12)
ずっと一緒。そんな当たり前が変わった日。ミラノの紫藤と東京の黄理子。紫藤が活躍の場を広げることで、ふたりの日日に少しずつ変化が。一方、東京の暮らしをたたんだ荒井。その新しい住まいを垣間見た黄理子は…。ずっと変わらないものなんてない。でも、大切なものは、いつもここにあると、思っていた。
日日(にちにち)べんとう(13)
幼いころに禅寺に預けられ、僧侶・方丈(ほうじょう)に育てられた黄理子。方丈から贈られた“わっぱ”は黄理子にとってかけがえのないもの。でもその“わっぱ”がついに…。丁寧に暮らすって大切。おいしく食べて、おいしく生きる。黄理子の日日は今日も好い日。ロングヒットシリーズ、ついに完結!
【単話売】お子様とランチ~日日(にちにち)べんとう~

【単話売】お子様とランチ~日日(にちにち)べんとう~

おいしく食べて、おいしく生きる。大人気シリーズ『日日べんとう』のその後が読める!/谷 黄理子。彼女の日課は、毎朝自分の体調にあわせて米を炊き、お弁当をつめること。毎日いろんな日があるけど、一日一日を大切に。それは生活サイクルが変わっても、ともに暮らす人が出来ても一緒。そんな黄理子の最近の水曜日は、ある人のお弁当をつくることから始まって…。 ※こちらの作品は『月刊officeYOU 2024年1月号』に収録の「お子様とランチ~日日べんとう~」をデジタル単話版に編集したものです。
わたしの家はフツー

わたしの家はフツー

『日日(にちにち)べんとう』の佐野未央子が贈る新シリーズ! 女系家族・柳家の日常へようこそ―。/坂の上に建つ古い洋館・柳家。そこに暮らすのは、ママとばぁーばと3人の姉妹たち。毎日を穏やかに暮らす5人だけど、言えない本音や聞けない過去だってある。そんな柳家に、新しい風を吹き込む出来事が訪れて…?
PLa PLa

PLa PLa

プラプラ=プラトニック・ラブを実行する男女の心の様。 「少女の恋がもう一度してみたいの」ミハルは同棲相手のテツにセックスレス宣言。ミハルの真意が分からないテツは爆発寸前。おかしなふたりの同棲白書。
11月の子供

11月の子供

母が家を出て16年。だが僕と父が過ごした歳月には、いつも母の影があった。そして16年目の11月のある夜。遠く離れていた父と母のそれぞれの16年がひとつになる…。家族の絆を優しく描く珠玉のファミリー・ドラマ 【同時収録】エバー・グリーンの森/おとめ座の最初の日
佐野未央子 THE BEST ―読み切り作品集―

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【ページ数が多いビッグボリューム版!】【丸いボールのような月を欲しがった可愛い五郎に再会して…】伊知子(いちこ)は実家から犬の五郎の危篤の知らせを受け、4年間、帰っていない故郷へ夜中に車を走らせた。幼いころ弟を亡くした伊知子は、代わりに犬を飼いたいといって父親に叩かれた苦い記憶がある。父娘のすれ違う心をつないだ犬との家族愛物語を描いた『月下旅行~君に会いたくて~』をはじめ別マからコーラスにかけて描き続けられた珠玉の短編を収録! 【同時収録】ノン・シュガー/眠れぬ夜の美女―小さな北の街から―/シネマ天使/影
こっちむいてチュ

こっちむいてチュ

【美生(みう)が借りた部屋に予想外の同居人出現! 女子大生ライフはどうなるの?】大学1年の美生は友人のれい子から一か月だけ部屋を借りた。だけど難波(なんば)あつし、シンディと名乗る人たちも同じくれい子から部屋を借りたといってやってきた。えええ~っ! 同居男女3人の大人気シリーズ。ドキドキのスウィートコメディ、第1巻。
木綿の天使たち

木綿の天使たち

早くに母を亡くし、父の闘病生活を支えてきた、姉の闘子さん。そんな姉の幸せを願う、弟の緋絽…。ある時、闘子さんが高校時代の同窓会に出席。これがきっかけで、2人だけの家族の時間に変化が訪れる――!?
金曜日のお買い物

金曜日のお買い物

父と2人暮らしをするなつみは高校生。幼なじみで3つ年上の甘(かん)は医大生で、父とは馬が合う。ある日、甘が泊まりがけで遊びに来た。惹かれ合う2人だが、肝心なことが言えない。甘は2年間の英国留学を控えていて「いつか、なつみと本物の家族になりたい」という想いを打ち明けに来たのだった。
鬼宿の庭

鬼宿の庭

「この世は存外おもしろい」それは二十八日に一度人界に現れる不思議の庭。絵師の可風は、草木百花を司るたまゆら姫と出会い、恋に落ちた―――。名作『君のいない楽園』の作者が放つ、渾身の意欲作!心優しき絵師・可風はある夜招かれた「鬼宿の庭」で主である精霊・たまゆら姫と出会う。変幻自在に姿を変え、人の世の理を語るたまゆら姫に次第に魅了されていく可風。しかし姫は、人間に触れるとその命を縮めてしまう運命であった――。夏から冬へ移りゆく季節とともに紡がれるせつなくも美しき逢瀬奇譚!