あらすじ

たかこは、母と暮らすバツイチ45歳。深川から自転車で新大橋を渡り、社員食堂のパートに通う。とくに大きな原因はない。逆にすべてが原因でイヤになっているのだろうか――。このところ、夜にやられて隅田川のほとりで一人、酒を飲む。ところが、だれもいないと思ったそこで、声をかけてきた男がいて――!?ふんばりざかりをふんばる人に、届けたい物語。
たそがれたかこ 1巻

たかこは、母と暮らすバツイチ45歳。深川から自転車で新大橋を渡り、社員食堂のパートに通う。とくに大きな原因はない。逆にすべてが原因でイヤになっているのだろうか――。このところ、夜にやられて隅田川のほとりで一人、酒を飲む。ところが、だれもいないと思ったそこで、声をかけてきた男がいて――!?ふんばりざかりをふんばる人に、届けたい物語。

たそがれたかこ 2巻

深夜に出会ってしまったアヤシイおじさん・美馬さんと若い歌うたいの谷在家(やざいけ)くん。谷在家くんの歌になぐさめられながら、美馬さんから人生を楽しむコツを教わる。たかこバツイチ45歳、ついに変わりはじめる。こんな自分、わるくない。

たそがれたかこ 3巻

この物語の主人公、片岡(かたおか)たかこ。バツイチ。老いた母との二人暮らし。離婚した夫のもとに置いてきた娘のことも気がかり。もう大人なのに、世の中とうまくやっていけない自分がくるしくて夜に押しつぶされそうになる。だけど――深夜ラジオから聞こえてきた、若い声。ロックバンド・ナスティインコのヴォーカル“谷在家光一(やざいけ・こういち)”に、「恋」をした。その日から、人生に光が差し込んできた……気がする。

たそがれたかこ(4)

「今」と格闘している大人たちへ……片岡(かたおか)たかこ、45歳、バツイチ。老いた母との二人暮らし。行きつけの店での笑顔と大好きなミュージシャンに支えられ、今日も一歩ずつ、生きていく。

たそがれたかこ(5)

45歳、バツイチ。老母と娘と3人暮らし。ままならない日常だけど、大好きなミュージシャンが心に灯をともしてくれるから、今日も歩いていけるんだと、思う。

たそがれたかこ(6)

一花(いちか)の拒食症にかすかな光が見え始め胸を撫で下ろすたかこ。少しずつ、いろんなことが好転し始める。そんな中、ナスティインコの光一(こういち)くんの名前の元になった谷在家(やざいけ)にどうしても行きたくなったたかこは一花と一緒に出かけるのだが? 思わぬアクシデントで…。バツイチ40歳、ゆっくりと青春を取り戻す日々はささやかだけどたまらなく愛おしい。光一くんモデルとなったクリープハイプ、尾崎世界観さんとの対談を収録!

たそがれたかこ(7)

碧海(あおみ)くんとの小旅行も終了し、季節はいよいよ年末に。娘の一花(いちか)は元夫のもとで過ごすため不在に。寂しい気持ちを紛らわすため美馬(みま)さんのお店に行くものの、募るのは愛しい人への想いばかり。そんな中、一花が行方知れずになってしまい?

たそがれたかこ(8)

一花(いちか)が通い始めた中学校で、男子生徒の心ない暴言を聞いてしまったたかこは、怒りの衝動が抑えきれずに、あふれ出してしまう。そして、たかこの恋する中学生・碧海(あおみ)が知らない女のコと笑い合っている姿を目撃。あの子も、あんな顔、するんだ――。図らずも、たかこは、自分の過去と向き合うことに……。

たそがれたかこ(9)

進学先選びの学校見学で、会いたくない人に出会ってしまった一花。また自分の殻に閉じこもってしまうのか――。そんな不安が頭をもたげた矢先、たかこにも一花にも大きな転機が訪れる。そしてサンコートカタオカの住人の人間関係にも大きな変化が…!!

たそがれたかこ(10)

「自分から言ったことのない言葉を言いたくてガマンしてる」一花の進学先探しもひと段落し、かすかな希望が見えてきた春。たかこは、ナスティインコのライブに2度目の参戦! 今度は、片思い相手の中学生男子、碧海と二人。大好きな谷在家光一くんの歌声に包まれ、たかこの心が走り出す!! 45歳のロックンロール、堂々完結!!