あらすじ自宅で催される桜の宴で、実興と二人で番舞を舞うことになった亨。華やかな「陵王」と静謐な「納曽利」。自身の地味さを自覚する亨は、実興が「陵王」、自身が「納曽利」を舞うことを提案する。しかし稽古をつける雅楽頭(うたのかみ)が提案した配役は――? 一方、チコの屋敷では彼女の様子が大豹変。虫に興味を失くし、琴の練習を始め、まるで「普通の姫君」のような振る舞いをするチコに動揺する周囲。その振る舞いは、彼女のある望みによるもので――? 大人気まったり平安絵巻、待望の第6巻!!
平安時代を舞台にした、日常系の漫画です。 平安時代なのに日常とは‥と書いていて思いましたが、ほのぼのまったりしています。 当時からするとちょっと変わった性格の女の子が、お友達あてに出した手紙が、お友達宛に届いていなかったところからストーリーは始まります。 届いてないからと言って大騒ぎするでもなく、「なくなっちゃったのかね、仕方ないね」くらいのノリなのがびっくりです。 他人の手紙を勝手に読んだ男が、「勝手に読んじゃってごめんね」と返事を書くことにもびっくりです。 物語はこの女性側と男性側で分かれて進んでいきます。 Amazonのレビューでは、歴史好きな方々が服装がちゃんとしていると褒めていたり。 ちらと出てきたカードゲームを調べてみたら「偏継」という詳細は不明となってしまった、当時の漢字当て?ゲームだったり。 お姫様は走ったりするのははしたなく思われており、膝立ちで歩いていた話が載っていたり。 勉強になるし、おもしろいし、いやはや凄いなぁと思ってしまいました。 歴史ものは、歴史の転換点など激動さが漫画になりやすいですが、本作のようにほのぼの系もいいですね。