うぉらっ、ニタ公ッ!掃除すっから、そこから出ろぃ!!あ゛~~~、何でだよぅ。冬の猫の定番っちゃあ、炬燵でゴロ寝だろーがぁ!何言ってやがる。朝っぱらから酒かっくらって黄表紙読んでる猫がいるかってんだッッ!?にょほほほほ。ここにいますね――。ケンカ売ってんなら、こっちへ来やがれ!!なんをっ、この野郎!あ~~れ~~。おやめください。十兵衛さま~~下町の三笠長屋(別名・猫丁長屋)で鼠除けの猫絵を描く絵師・十兵衛と、人語を話しキセルを咥えた怪・快猫ニタ…大江戸八百八町で繰り広げられる猫と人との強い絆、人情・猫情ロマン…笑いあり、涙ホロリありの、待望の第3巻です。
猫マンガではあるけれど、よくある日常あるある猫マンガではありません。 時代は江戸、長屋に住まう人々や町人が様々な猫と触れあう中で生まれるストーリーをほのぼのと、時に人情味溢れる筆致で描いています。 江戸の風俗が細かく描き込まれていて、江戸時代を楽しめる漫画でもあります。派手さはないけれど、じわ~と染みるので、何度も繰り返し読みたくなります。 猫好きはもちろん、猫が苦手な人にも読んでもらいたい1冊です。