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1996年、香港。街では、若い女性の腹を裂く連続殺人事件が発生。事件に関わる、グィノー家の裏切り者＝アーネスト・藍・グィノー征伐のため、ローゼリットは《風使い（アエロマンサー）》候補のカルノを呼び寄せた！猥雑な不夜城都市・香港を舞台に繰り広げられる、めくるめくファンタスティック・バトル、フル・ボリュームの第一弾！
幼い頃に悪魔に襲われ家族を失い、ショックから魔物と融合したカルノはグィノー家に引き取られた。そこで出会ったローゼリットを姉のように慕う……。藍と死闘を演じるカルノだが、ローゼリット喪失の悲しみで、彼の中の悪魔が目覚めた！「香港ジャック・ザ・リッパー」クライマックス＆敷島勇吹が登場する第二部「破幻の眼」序章を収録。
1996年、冬の東京。高校生・敷島勇吹はバイト先のコンビニでカルノと出会う。特異な能力・神霊眼を持つ者を保護しようと、カルノを連れた神聖騎士団が日本にやって来ていたのだ。当初のターゲットは勇吹の弟・勇歌だったが、勇吹が能力を使う所を目の当たりにして……。勇吹とカルノの宿命が導く凄絶なバトル……！怒濤の第三巻！
勇吹とカルノの闘いは熾烈をきわめる！だが、カルノのとどめの一撃は、勇吹に当たることはなかった……。ともに「異端」という宿命を背負う二人はやがて、心を通わし、騎士団からの逃亡をともにすることになる。だが、髪の毛の悪魔・サムソンが襲いかかり……！切ないまでの心理描写と、めくるめく展開で魅了する、衝撃の第四巻！
サムソンによって病院内は地獄絵と化した。勇吹とカルノは力を合わせ悪魔に立ち向かう！そして勇吹が目にしたものは、サムソンを自らのうちに取り込んだ、カルノの変わり果てた姿だった。それは、自分が何者であるかの身を挺しての証明だったのだ！第二部「破幻の眼」クライマックスと「INTERMISSION」を収録した震撼の第五巻！
帰る場所を失った勇吹とカルノは、九州で再会する。だが彼らの知らぬ所で二人をめぐる闇の争奪戦は始まっていた！神聖騎士団では、最高祭司・レヴィが十一年ぶりに《奇跡》を行うという。レヴィのおぞましい過去のフラッシュバック……奇跡を行うレヴィの真意とは？第三部「パッションフラワーズ・ブルー」が衝撃のスタートを刻む！
レヴィは失意の底、どこまでも薔薇の咲き乱れる花園で、悩ましくも清らかな謎のファム・ファタール＝ナギと出会った。あの瞬間からレヴィはある決意を秘めて沈黙を守る……。そして今、十一年ぶりの大祭でレヴィのスキャンダラスな奇跡は起きる！時計草が象徴する受難の日々、そして情熱と迷信が彩る魂の再生を描き切る第三部、完結！
最高祭司・レヴィの神聖騎士団脱退という衝撃は新たなる季節への幕開けの序曲でしかなかった──!!彼が大祭で「奇跡」を起こし騎士団を抜けた真相、カルノと勇吹を巻き込んだ思惑、そして暗闇に囁かれる春の詩……!?大反響を呼んだ第四部「春の蝸牛」一挙収録!!
レヴィ＆ナギと暮らし始めたカルノ＆勇吹。そこへ人王・アークが死ぬという噂が届く……!!やがてアークは姿を現しカルノと勇吹にある依頼をする……。新たな局面を描く第五部「アエトニキ事変」、第一弾!!
最も万能と言われる魔法使い、人王。今、その人王の後継ぎの名が、アークから告げられる!!その者の名は……、イブキ・シキシマ。一方、カルノにアークとの過去を見せるナギの思惑とは!?冴えわたるストーリーテリング！第五部「アエトニキ事変」第二弾!!
この世で作り変えられないものは、ない。――多分、人間も作れる。自らの神霊眼の力に気づいてしまった勇吹は暴走する……!!そして、アークは「神」を創造することを決意するが!?大波乱の予感に満ちた、第五部「アエトニキ事変」第三弾!!
……ようこそ、しもべたちよ。王はお前達に偉大なる機会を与えた。神になる可能性だ――。その言葉を信じて幾多の能力者がアークのもとに集う。狙われる勇吹とカルノ!!英霊アミィが彼らのもとに!?とてつもなく大きな物語の足音が響く、第五部「アエトニキ事変」第四弾!!
これはなんだろう？ローゼリット。お前がオレに言った事、あれ、強くなれって事だ──。砦を喰らう悪食の王子様＝カルノは不適に微笑む！もしもの時が来たら、彼を守り制御するのは君の仕事──。レヴィの言葉に勇吹はいつか奇跡を期待する……。そしてユーハはカルノに決闘を挑むが……!!さあ、このダンジョンを制するのは、誰!?岐路に立つ勇吹とカルノから目が離せない、第五部「アエトニキ事変」第五弾!!
死を想え〈メメントモリ〉、死を想え、死を想え……。喰らった魂に意識を持っていかれるカルノ。カルノの手を引くレヴィは、ナギとアークに対峙する!!カルノとレヴィが危ない!!エーテルの流れを探り、結ばれた界をほどけ、勇吹!!「これが、君の望むやり方か──…姫」そう言い残しレヴィはカルノに喰われてしまう……!!目を覆うほどの衝撃的展開を見せる「アエトニキ事変」第六弾!!稀代のキング・オブ・ストーリーテラー!!なるしまゆりの代表作……長き沈黙をやぶりファンタジック・ネオバトル、遂にファン切望の刊行リ・スタート!!
「カルノとオレにしか、できない事があると思います」勇吹（イブキ）は頑ななまでにカルノに寄り添い、そして……!?シャローム・ハヴェリーム、シャローム、シャローム。「さようなら、友よ、また会おう」ナギが歌ういにしえの歌が虚空に響く!!傷ついた少年二人……悪魔喰いのカルノと神霊眼の勇吹の逃避行、宿命と修羅のセンチメンタルジャーニーが遂に最終章突入の第十五巻!!
“黙示録”という名の下に、世界中の魔法使いたちが次々と殺される中、カルノとイブキに、人王アークの不穏な気配が迫る!!ただならぬ予感に満ちた猛烈な吹雪!!さまようふたりが向かう先に待ち受けるのは!!?容赦ないエピソードの連続に震撼せよ!!ストーリーテリングの鬼才が放つ渾身の最終章、第２弾!!
勇吹（イブキ）は人王に向かない……。三人いるという人王候補は勇吹のほかに……誰？やがて人王を喰らったカルノは、レヴィの目の前に現れ……!?王はただ一人なり、次なる人王に挑む者すべてを打ち倒せ!!カルノと勇吹の互いを想う強い気持ちが福音となれ!!今、人王をめぐる最終決戦はすでに始まっている……。ターニングポイントとなる最終章第３弾!!
グィノー家の悪魔憑き・カルノと神霊眼を持つ勇吹が繰り広げる“世界一の魔法使い”をめぐるファンタスティック・バトル・ストーリーは、いよいよふたりの緊迫の直接対決へ!! 何かひとつゆずれないものがある限り、俺は化け物じゃない。なあ……ローゼリット、俺は化け物じゃないよな？ 鬼才・なるしまゆり、渾身の最終章第４弾!!
己の死をもって永久を“殺す”者、カルノ、己の生命の息吹をもって“造り出す”者、勇吹。受け取り決めてくれ、私は――… 繋いだ。生きとし生けるものの世界の理を根本から揺るがした、カルノと勇吹の人王をめぐる魂の漂流、この旅の結末を見よ!! 稀代のストーリー・テラー、なるしまゆりが紡いだ、ファンタスティック・ネオ・バトル、ここに完結。完結記念著者インタビューを収録！ （紙版「ウィングス」2016年10月号付録に掲載されたインタビューと同じ内容です）
