あらすじ

栄華を極めた光源氏(ひかるげんじ)。幼い妻を得て、その人生が狂いはじめる。何人もの妻たちと暮らし、最高権力をも手中におさめた光源氏。それでもまだ理想の女性を探し続け、幼い姫宮を妻に迎え入れる。それは最愛の紫(むらさき)の上(うえ)を傷つけてまで、手にしたかった女性なのか……。
源氏物語 あさきゆめみし 完全版 1巻

恋した人は、義理の母。光源氏(ひかるげんじ)を生涯苦しめる、許されぬ恋が始まる。多くの女性と恋に堕ちた光源氏の恋物語は、藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)への恋から始まった。相手は父の妻、そして義母。しかし源氏は、決して越えてはならない一線を、踏み越えてしまうのだった……。今こそ読みたい、極上ロマンス!雑誌掲載時のカラー原稿を初めて完全再現した、全巻合計120ページのカラーで魅する大和源氏絵巻!!

源氏物語 あさきゆめみし 完全版 2巻

愛する人は数知れず。しかし光源氏(ひかるげんじ)が求める愛は、ここにはない。藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)の懐妊、それは光源氏が父を裏切った末の不義の子だった。そんなとき、妻が子を宿す。源氏は生まれてくる我が子に救いを見いだすが、それを知った愛人が正妻を苦しめ……。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版 3巻

相手は政敵(せいてき)の娘にして兄の妃(きさき)。危険な恋は時に悲劇をもたらす。藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)に似た女性に成長した紫(むらさき)の上(うえ)と夫婦となった光源氏(ひかるげんじ)。しかし理想の女性探しは続き、以前から交際していた兄の妻・朧月夜(おぼろづきよ)の君(きみ)と逢瀬(おうせ)を重ねる。やがて不倫は露見。謀叛(むほん)を疑われた源氏は政界を追放され……。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(4)

失った恋人を思う光源氏(ひかるげんじ)。その陰で愛妻が心を乱していると知らずに。不倫の罰を乗り越えた光源氏は、政界に復帰。最愛の妻・紫(むらさき)の上(うえ)と蜜月を過ごしながら、若き日の恋や明石(あかし)に残した妻子を思う。一方で永遠の恋人との別離(わかれ)は、確実に近づいていた……。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(5)

養女にして亡き恋人の娘。その美しさが、光源氏(ひかるげんじ)の理性を失わせた。亡き恋人の娘を、養女に迎えた光源氏。姫を貴婦人に育て、最良の縁談を調えようとしたのは、親心のはずだった。しかしその美しさに心を奪われ、養父としての一線を越えてしまう……。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(6)

栄華を極めた光源氏(ひかるげんじ)。幼い妻を得て、その人生が狂いはじめる。何人もの妻たちと暮らし、最高権力をも手中におさめた光源氏。それでもまだ理想の女性を探し続け、幼い姫宮を妻に迎え入れる。それは最愛の紫(むらさき)の上(うえ)を傷つけてまで、手にしたかった女性なのか……。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(7)

若き日に父を裏切った報(むく)いか――。新妻の不倫、そして懐妊。光源氏(ひかるげんじ)と女三(おんなさん)の宮(みや)の結婚は、形だけにすぎなかった。恋の喜びも知らぬままに過ごす女三の宮だったが、ひとりの青年と密通してしまう。しかしその不倫の代償は、若者たちにはあまりに大きいものだった……。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(8)

紫(むらさき)の上(うえ)との永遠の別離(わかれ)。最愛の妻は最期に幸せだったのか。晩年の光源氏(ひかるげんじ)は紫の上ひとりを愛し、静かに満たされた余生を過ごそうとする。しかし最愛の妻は、もはや彼の愛から解放されることを望んでいた。そして病床の末にこの世を去る。源氏ひとりを残して……。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(9)

源氏(げんじ)の子孫と宇治(うじ)の姉妹。四人の想いが交錯し、恋は波瀾(はらん)を呼ぶ。光源氏(ひかるげんじ)の子として生まれた薫(かおる)は、宇治で麗しい姉妹に出会った。姉の大君(おおいぎみ)に思いを寄せるが、妹の幸せを願う姉は自らを犠牲にして、妹を薫と結婚させようとする。しかし妹のもとには、薫の親友・匂(におう)の宮(みや)が忍んでいた……。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(10)

薫(かおる)に愛されながら匂(におう)の宮(みや)を慕ってしまう。彼は姉の夫なのに。薫と匂の宮を虜(とりこ)にした宇治(うじ)の姉妹には、もうひとりの妹・浮舟(うきふね)がいた。亡き恋人の代わりとして薫に愛される浮舟だったが、一度だけ会った匂の宮との、情熱的なひと時に心をかき乱されていた。彼女の心が激しく揺れる……。“大和源氏”完全版、完結巻!書き下ろしエッセイ8ページも収録!!

源氏物語 あさきゆめみし 完全版 The Tale of Genji

コミカライズの最高峰でしょ!

源氏物語 あさきゆめみし 完全版 The Tale of Genji 大和和紀
かしこ
かしこ

大和和紀先生の絵ってゴージャスなのに可愛らしくって令和になっても変わらず憧れさせてくれる魅力があります。そんな先生が千年前から愛されている名作「源氏物語」を漫画化してくれているなんて最高としか言いようがありませんね。私も寝ても覚めても光源氏のことしか考えられないほど夢中になって読んでしまいました。 結構ゲスいこともしてるけどこんな絶世の美男に愛されるなら大抵のことは許すと思ったり、最愛の人である紫の上の死期を早めたのはやっぱり光源氏の浮気心のせいだから許せんとも思ったり、心が揺れまくりました。こうやってみんな「源氏物語」にハマってしまうんだなぁ…。 ただ今回初めて読んでみて後半から始まる光源氏が40歳を超えてからの話もすっごく面白いんだなってことを知りました。生まれた時からイケメンの光源氏も年を取ってからは若い人に嫉妬したり恋愛で憂き目を見ていたなんて人間らしくって新鮮です。 1コマ1コマが美しすぎて読み飛ばせないので描くのも相当大変だったはずと思っていましたが、読み終わってから大和和紀先生のインタビューを検索しまくってたら「私は描くの早い方なのよ」とおっしゃってるのを発見して驚きました。やっぱりレジェンド作家と呼ばれる方々って普通じゃないですね!才能がすごい!