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谷風部屋に入門した明るく元気な少年、金太は毎日猛稽古を積み、修業に励む。未来の横綱を目指して。親方の谷風は九日間全勝で、いよいよ千秋楽。相手は大関の小野川。一度も谷風に勝ったことのない小野川に、有馬の殿は、谷風に南蛮渡来のしびれ薬を飲ませて勝つように命じるが…。少年相撲マンガ傑作。

師匠の大横綱、谷風のような立派な力士になることが夢の金太。昨年の夏場所、十両力士の春風は千秋楽の前の晩、罠にはめられ無実の罪で伝馬町の牢に。いまだに牢から出ることのできない父親の無実を信じる三吉は、そのことを金太に告げ、犯人が落とした印籠を手がかりに父親を罠にはめた犯人を探すことを相談する。当時、春風と優勝争いをしていた鬼若が犯人なのか!?

大横綱を目指し、猛稽古を続ける少年、金太。金太に恨みを抱く怪力自慢の力士、仁王山はその怪力で金太を土俵上に押しつぶそうとするが、金太の捨て身の技で逆に放り出されてしまう。どんな相手にも負けたことがないと豪語する仁王山は、くやしくてたまらず、金太を待ち伏せし、襲いかかる。失神寸前の金太を頭突きの大八という少年が救うが…。

魚を盗んだ野良犬を助けた金太と大八に、徳川三代将軍、家光を迎え、本所回向院で上覧相撲が開催されるとの知らせが。家光の目にとまった優秀力士には、太刀と化粧まわしが送られ、阿波藩十万石のお抱え力士になれるという。長屋の連中は、金太山、鎌錦、大八岩の応援のため、こぞって本所回向院を目指す。はたして金太は…!?