あらすじ▼第1話/俺は殺し屋だ、ホレんなよ▼第2話/あたし、なんでもします▼第3話/権藤の執念と相沢の快感▼第4話/こ、これは不幸な事件だ▼第5話/パパと同じタバコのにおい▼第6話/男は根性、なせばなる▼第7話/男・孝輔、強くなれ▼第8話/俺の実力をみせてやる▼第9話/ぶっ殺してやる▼第10話/カッコイーぜ、てめー▼第11話/怒り心頭の千葉北西警察署▼第12話/すばらしい奴、相沢光司
1990年、西森博之が増刊少年サンデーで連載していた『今日から俺は!!』を中断した後、少年サンデーで始まった初の週刊連載作品。 『甘く危険なナンパ刑事(デカ)』は短期間の連載に終わり、その後まもなく『今日から俺は!!』が増刊から少年サンデーへ移籍することになります。 破天荒な刑事マンガとして良作だったと思うので、これは『ナンパ刑事』が良くなかったというよりも、『今日俺』ほどの期待が集まらなかったと見るべきなのかもしれません。 物語の舞台は千葉で、主人公・相沢の性格がお金好きな軟派であったりと、『今日俺』と所々似ている部分はあります。のらりくらり掴みどころはないけど、ポリシーがあって、大事なところではビシッと決めてくれる西森作品らしい空気を感じられると思います。 とはいえ、全2巻はあまりにも短かった。相沢と麻子のコンビはもっと見ていたかったです。西森作品って、中盤あたりから凄く面白さが発揮されると思ってるので、魅力を伝えきるにはせめて5巻分は続けて欲しかったところ。 もし、『今日から俺は!!』ではなく『ナンパ刑事』が週刊連載を続けていたら、その後の西森作品の系譜はどうなっていたのだろう、なんて事を考えて読んでみるとより面白いかもしれません。