あらすじ

打倒・冬馬。打倒・カイザーを目指し、今までにも増して練習に熱が入る優。だが鉄は優に「全体に無駄な動きが多すぎて、打つパンチの種類、角度がすぐ推理できてしまう」と欠点を指摘する。それを矯正するために鉄が優を連れていったのは、日本舞踊の教室。日舞の動きを学びながらバランス感を身につけるため、頭の上に乗せた本を落とさないようにするという練習を始める。
マーベラス 1巻

ボクシング未経験ではあるが、ある目的を胸に秘め、世界チャンピオンになるべく名門・亜細亜ジムの門をたたいた優。ちょうどその日は、アマチュア王者の天才・太田建も亜細亜ジム入りする日だった。見学に来ていたチビっ子ファン・大輔を邪険に扱い、スパーリングでは一週間後に試合を控えている先輩ボクサーを立ち上がれないほどにブチのめしてしまった建に、優の怒りが爆発する。

マーベラス(2)

「こいつと2人で世界を獲る」と言う鉄に連れられ、住山ジムに戻ってきた優。大輔は大喜びだが、優はいきなり「これ以上おじいちゃんを困らせないで」と若い女の子にひっぱたかれた。その女の子は、大輔の姉・純。彼女は、かつて日本チャンピオンになった途端に住山ジムを出て行った鉄を、今でも許すことができないのだ…。

マーベラス(3)

プロとなって初の試合に望む優。だが、相手の磯貝が家族のために戦っていることを知り、それが気になってどうしても本気が出せない。そんな優に鉄は「誰だって何かを背負ってる。その背負ってるものごと、相手を拳で打ちくだくのがボクシングの世界だ」と諭す。「そうやって相手の夢や希望を潰していかなくては、カイザーには一生手が届かない」とも言われた優は、磯貝の向こうにカイザーを見て、痛烈なパンチを打ちはじめた。

マーベラス(4)

打倒・冬馬。打倒・カイザーを目指し、今までにも増して練習に熱が入る優。だが鉄は優に「全体に無駄な動きが多すぎて、打つパンチの種類、角度がすぐ推理できてしまう」と欠点を指摘する。それを矯正するために鉄が優を連れていったのは、日本舞踊の教室。日舞の動きを学びながらバランス感を身につけるため、頭の上に乗せた本を落とさないようにするという練習を始める。

マーベラス(5)

東日本新人王トーナメントの決勝戦で、カイザーの愛弟子・冬馬明と対戦することになった優。試合当日の会場は、大歓声に包まれる。だがそのほとんどは、冬馬への声援だった。2年前、日本中の期待を背負いながら失踪した鉄がトレーナーということで、優への応援はほとんどなかったのである。そんな中、鉄は優に「おまえの苦しみや怒りを爆発させろ。俺達がやってきたことを信じろ!」とアドバイス。いよいよ決戦のゴングが鳴る!!