あらすじ

野上椒子(のがみ・しょうこ)から連絡を受けた網野(あみの)は、空になっていたご神体の箱の謎を追って、それにまつわる昔話を調べあげる。かつて願い石であるご神体をめぐって、それを金儲けに利用する下社に腹を立てた上社の神主は、強引にご神体を奪い取っていた。そして、ご神体を持った上社の神主がたどり着いたのが、地元の街である乙事沢と知った網野は……!?
あさっての方向。(1)

遠い未来を夢見る少女と取り戻せない過去を願う彼女、二つの願いが一つになり過去と未来が交差するセンシティブファンタジー。両親が他界してから兄の尋(ひろ)と二人暮らしをしている小学6年生・五百川からだ(いおかわ・からだ)は、尋を自由にしてあげたいと考えて早く大人になりたいと願っていた。そんなからだは、願いを叶える「願い石」によって、尋の元恋人・野上椒子(のがみ・しょうこ)と年齢が入れ替わって大人に……!?

あさっての方向。(2)

互いの年齢が入れ替わり、大人になった五百川からだ(いおかわ・からだ)と子供になった野上椒子(のがみ・しょうこ)は、元に戻るために新しい願い石を探して、尋(ひろ)とともに海へと向かう。その時、友達の網野(あみの)に秘密がばれそうになったからだは、一生懸命説得して彼から信用される。そして、神社にある願い石らしきご神体を確かめようとした4人は門前払いされてしまい、それをなんとかしてやると話すナンパ男に、からだはキスされて……!?

あさっての方向。(3)

衝動的に抱きしめてきた網野(あみの)を避けるように引っ越した五百川からだ(いおかわ・からだ)とその兄・尋(ひろ)。その頃、両親を亡くして二人暮らしをするために引っ越してきた幼いからだと、魔女の泉に行ったことを思い出していた網野の前に、美しき双子姉妹・右実(ゆみ)と左枝(さえ)、魔女のような老女・菊子(きくこ)が現れる。そして網野は、ポケットに入っていた石を彼女達に奪われて……!?

あさっての方向。(4)

野上椒子(のがみ・しょうこ)から連絡を受けた網野(あみの)は、空になっていたご神体の箱の謎を追って、それにまつわる昔話を調べあげる。かつて願い石であるご神体をめぐって、それを金儲けに利用する下社に腹を立てた上社の神主は、強引にご神体を奪い取っていた。そして、ご神体を持った上社の神主がたどり着いたのが、地元の街である乙事沢と知った網野は……!?

あさっての方向。(5)

網野(あみの)の父だと名乗る男にだまされて連れ去られた五百川からだ(いおかわ・からだは、窮地のところを網野に助けられる。しかし、からだは網野に対して怖がってしまい、網野は自分の無力さを思い知る。そして網野は、願い石をもらう代わりに頼み事を聞くと約束した祖父から、自分と入れ替わってみないかと提案されて……!?からだと野上椒子(のがみ・しょうこ)は元に戻れるのか?感動の完結巻。