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「あんたは『灰かぶりと王子様』っていうゲームの当て馬ちゃんなのよ！」公爵令嬢のアリスベルは、婚約者の第一王子レオンと男爵令嬢コゼットの密会を目撃してしまう。王妃になるための努力を踏みにじられたと感じたアリスベルが部屋で泣いていると、突然どこからともなく男の声が!? しかしその口調はまるで女性のよう。シンジュクで働くマリアンヌだと名乗る声の主は、まるでアリスベルやこの世界のことをすべて知っているような口ぶりで……!?
自分が「乙女ゲームの当て馬」だとマリアンヌに知らされたアリスベルだが、話が一向に理解できない。マリアンヌと口論するうちに、婚約者のレオンがアリスベルを嫌っているのだと告げられる。さらに婚約破棄されてしまう未来まで知ることになってしまい……!? しかし、傷ついているアリスベルの背景を知ったマリアンヌは、健気に頑張る彼女を応援しはじめる。謎の男（女？）マリアンヌを信じることにしたアリスベルは――。
この世界の未来を知る不思議な声の主・マリアンヌによると、どうやらこの世界はレオンの浮気相手のコゼットがたくさんの男性と出会う物話らしい。これまで頑張って来たことを否定され落ち込んでいたアリスベルだが、マリアンヌはレオンなんて捨てて自分の幸せを探せと助言する。翌朝、一歩踏み出すためにいつもと違う髪型で学園に登校したアリスベルだが、早速イベントに遭遇――!?
令嬢たちに取り囲まれ、レオンとの密会を糾弾されていたコゼット。「イベントだから関わるな」というマリアンヌの制止を振り切ったアリスベルは、令嬢たちを諭してコゼットを助けた。しかし、その場にレオンが現れ、アリスベルがコゼットを虐めたと決めつけられる。アリスベルの言葉にまったく聞く耳を持たないレオンを見て後悔するアリスベル……。そんな時、それを黙って見ていたマリアンヌの怒りが爆発!?
「レオン様、爆ぜろ～～!!」 アリスベルは我慢ならず、突然レオンにそう叫んで逃げ出した。マリアンヌはよく言ったと褒めてくれたが、とんでもないことをしてしまったと後悔するアリスベル。第二王子ティグレの婚約者で、幼いころからともにつらい日々に耐えてきた親友のシャルルもアリスベルを心から心配し、なんとマリアンヌと同じように他に男性を見つけてしまえばいいと言うが……。
