あらすじ

実の父・香芝竹山(かしば・ちくざん)を探して監獄島までやってきたものの、竹山は死んだと聞かされ、ついには育ての父をも亡くした彦佐(ひこざ)。しかし、悲嘆にくれる間もなく、陳番(ちんばん)の兵が彦佐たちに襲いかかる!「宗矩(むねのり)を倒し、戦乱の世を終わらせるんじゃ!!」――父ちゃんの言葉を胸に、彦佐が疾(はし)る!しかしその先は、陳番の処刑場“嘆きの塔”――!!飛竜と彦佐の出会い編も収録!
疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(1)

戦請負人として数々の厳しい戦いを勝利に導いた、“奇跡の軍神・旋風(つむじかぜ)三人衆”再び!『疾風(かぜ)伝説彦佐(ひこざ)』待望の続編登場!――自分を捨てた親の形見“七星剣”手がかりに本当の両親を探している彦佐。その彦佐の前に、七星剣を知る人物が現れた。20年前、この剣を持つ二十歳前後の若武者に越後で会ったと言うが……。

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(2)

村々を厳しい年貢で責め立て、残虐に領民の命をうばっていく領主。見かねた彦佐(ひこざ)たちは領民たちの一揆に加担するが、その領主は、彦佐の父親と同じ“頬に三本傷のある男”だった!もしも同一人物なら、彦佐は実の父親をその手で討つことができるのか?“三本傷”の真実は――。火の手が迫る城内で、領主と彦佐が対峙する――!!

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(3)

新たなる三本傷の男・香芝竹山(かしば・ちくざん)を求め、越後に到着した彦佐(ひこざ)。そこでは、彦佐とその父を知るらしき“大殿”が、七星剣と彦佐の首を狙って“黒母衣衆”と5000の軍勢を差し向けてきた!崖から落ちた小源太(こげんた)は行方が知れず、飛竜(ひりゅう)は背に矢を受けて重傷。しかし、なんとか切り抜けた彦佐たちに、ついに“十四年前の真実”が明かされる――!そして、七星剣に隠された、藤原氏の秘宝の秘密とは?

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(4)

実の父・香芝竹山(かしば・ちくざん)を探して監獄島までやってきたものの、竹山は死んだと聞かされ、ついには育ての父をも亡くした彦佐(ひこざ)。しかし、悲嘆にくれる間もなく、陳番(ちんばん)の兵が彦佐たちに襲いかかる!「宗矩(むねのり)を倒し、戦乱の世を終わらせるんじゃ!!」――父ちゃんの言葉を胸に、彦佐が疾(はし)る!しかしその先は、陳番の処刑場“嘆きの塔”――!!飛竜と彦佐の出会い編も収録!

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(5)

陳番(ちんばん)との死闘に打ち勝ち、監獄島を脱出した彦佐(ひこざ)たちは、仇敵・榊原宗矩(さかきばら・むねのり)を偵察するため、仙台にやってきた。巨大な双頭の天守閣を築城中の宗矩は、男手をすべて労役に取り立て、さらに100人もの町娘たちを人柱として埋めるという。おかげで町からは活気が消え失せ、地獄と化していた……。彦佐は、すべての元凶・宗矩を倒すため、単身で宗矩暗殺を企てる――。

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(6)

宗矩(むねのり)に反逆する山賊・不知火(しらぬい)党を率いて、不破(ふわ)城へ攻め込んだ彦佐(ひこざ)たち。その城主“褐色の飛車(ひしゃ)”の圧倒的な強さの前に、彦佐も為す術なしと思われたが、間一髪のところで、飛車は自ら軍勢を引いてしまう。飛車に変わって三人衆の討伐に現われたのは――なんと、四国で彦佐たちに敗れた、茨城高之(いばらぎ・たかゆき)だった――!

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(7)

総大将として不破城奪取を命じられた高之(たかゆき)だが、いつまでたっても動く気配を見せない。しかしそれは、痺れを切らした他の武将を“城攻めの生贄”とするための巧妙な策だった!篭城で高之を待ち構えていた彦佐(ひこざ)らの目論見は外れ……そこへ高之が、最強の刺客・飛車(ひしゃ)率いる赤母衣(あかほろ)衆を旋風三人衆の元に送り込む!

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(8)

千秋(ちあき)を救うため単身5000騎を突破した彦佐(ひこざ)は、過去最強の敵・飛車(ひしゃ)との死闘を紙一重で制した!今にも倒れそうな己を奮い立たせ、飛竜(ひりゅう)と小源太(こげんた)が待つ不破城へ向かう!一方不破城では、夜の闇にまぎれて、高之(たかゆき)が総攻撃を仕掛けてきた!不意を突かれた飛竜らは――!?

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(9)

高之(たかゆき)、桂馬(けいま)が命を落とし、ひとつの戦いが終わった――。しかし、すぐに次の戦いが始まる。不破城での大勝利から3カ月、宿敵・榊原宗矩(さかきばら・むねのり)を倒すため、彦佐(ひこざ)たちは、快進撃を続けていた!次なる敵は、飛車(ひしゃ)の武力と高之の智謀を併せ持つ大将軍・鳳仙(ほうせん)と人の体を自在に操る傀儡師・銀裔(ぎんえい)!宗矩との全面戦争が幕を開ける――!

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(10)

梨緒(りお)にかけられた傀儡の術を七星剣で跳ね返し、再びひとつになった旋風(つむじかぜ)三人衆。「迷うな信じろ」――彦佐(ひこざ)は七星剣からのメッセージ(!?)を胸に、打倒宗矩(むねのり)を誓う!!馬まで鎧を着込んだ八千の黒燿騎(こくようき)を打ち破る術はあるのか!?小源太(こげんた)の恋の行方にも注目!

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(11)

最後の力を振り絞って、“不知火(しらぬい)の弓”を引く……時雨(しぐれ)が命を懸けて仕掛けた爆弾が、窮地の彦佐(ひこざ)たちを救う!!――谷を渡って彦佐たちを追い詰める八千の黒燿騎(こくようき)。その圧倒的な武力を前に全員に全速力での退却を命じた彦佐。死を覚悟した一行だが、そんな中、彦佐の狙いが的中する――!!

疾風伝説彦佐 疾風の七星剣(12)

飛竜(ひりゅう)が鳳仙(ほうせん)を、小源太(こげんた)が銀裔(ぎんえい)を倒し――残るは、彦佐(ひこざ)VS.宗矩(むねのり)!!一方、七星剣を奪い秘宝の地図を手に入れた宗矩は、ついに奥州藤原(おうしゅうふじわら)氏の財宝にたどり着いた……!!『疾風伝説彦佐疾風の七星剣』ここに堂々完結!!