あらすじ

遠野三神を引き継ぐはずだった遠太が、京都御門の持つ絶望の剣「ハハキリ」の鞘として殺されてしまった。夏木たちは京都御門を打ち滅ぼすための希望の剣を剣の姫神と共に造ることに。
緋翔伝~幾千の月のかけら~(1)

千年前、恋人を守るために大勢の人を殺した夏木(かき)は、その罪故に鬼となった。そして、現代――夏木は編集者である松宮勇樹の守護童子の1人となり、役を返していくことになった。夏木が現れた時を同じくして、勇樹は新人の絵本作家・斎木瑞穂の担当になる。勇樹は瑞穂の描く話の内容が、勇樹の守護童子である5人の鬼と酷似していることに気がつき…。哀しい過去を持つ恋人たち・夏木と瑞穂の千年前の約束は守られるのか!?

緋翔伝~幾千の月のかけら~(2)

平安中期の陸奥の国、夏木はまだ人間で櫟(れき)という名前を持っていた。マタギの祖父と2人で暮らしていた12歳の櫟は、ある日、体の弱い陸奥守様の御姫君・瑞穂姫の子守役に選ばれる。

緋翔伝~幾千の月のかけら~(3)

千年前の記憶を少しずつ思い出しはじめた瑞穂だったが、まだ夏木のことは思い出せない。そんなき、母親が倒れたという知らせがあり、瑞穂は実家がある岩手県平泉に帰ることになる。

緋翔伝~幾千の月のかけら~(4)

実家の旅館の経営不振や寮の全焼で東京に戻れなくなってしまった瑞穂。瑞穂を心配する勇樹は、瑞穂に会いに鬼たちと平泉まで出向く。その頃、夏木は斎木の家神・犬神一族の罠にはまってしまい…!?

緋翔伝~幾千の月のかけら~(5)

東京に戻ってきた瑞穂は、勇樹の家でお世話になることになる。そして、直接口をきくことも触れ合うことも姿を見ることもできないのだが、夏木のお嫁さんになることを決意する!

緋翔伝~幾千の月のかけら~(6)

父親である藤原実方を亡くした瑞穂姫は、実方雀を鬼を使って操る化生だと疑われ退治されることに!危機一髪のところを夏木に救われるのだが…。夏木と瑞穂の千年前の約束が明らかになる!

緋翔伝~幾千の月のかけら~(7)

学校の合宿で福島に行くことになった瑞穂。しかし、それは瑞穂を狙う源頼光に使える四天王の1人・季武の禍歌の仕業だった!福島に行くことに大反対する夏木だったが…!?

緋翔伝~幾千の月のかけら~(8)

人魚伝説の取材のため、福島県若狭にやってきた瑞穂たち。鬼たちも海で休暇をとっていたのだが、白乱が海皇に間違えられ、海中の八百姫のもとに連れさらわれてしまう。

緋翔伝~幾千の月のかけら~(9)

渡辺綱の鬼切丸で左腕を落とされてしまった夏木。夏木の左腕には護法の契約の証が刻まれていて、己の力のみで取り戻さなければならない。24時間以内に証を取り戻さなければ鬼魂樹に強制送還されてしまう!

緋翔伝~幾千の月のかけら~(10)

源頼光たちは、表の皇に取って代わろうとしている裏の皇一派だった。酒呑童子のところまでの道案内人として源頼光たちに狙われた瑞穂は、ひょんなことから夏木たちの姿が見えるようになって…!?

緋翔伝~幾千の月のかけら~(11)

源頼光たちの人質となった瑞穂は、酒呑童子や勇樹が待つところへ。そして、勇樹の力で瑞穂の父親である平井保昌の意識の世界に入った瑞穂は、そこで夏木に再会する。

緋翔伝~幾千の月のかけら~(12)

遠野三神を引き継ぐはずだった遠太が、京都御門の持つ絶望の剣「ハハキリ」の鞘として殺されてしまった。夏木たちは京都御門を打ち滅ぼすための希望の剣を剣の姫神と共に造ることに。

緋翔伝 外伝~沙羅双樹忌憚~(上)

取材のため、平家の落人の隠れ里・湯西川にやってきた瑞穂たち。その里では「陸の乙姫」と謳われた美しい姫君が恐ろしい呪いをかけられていた!かわいそうな姫君の呪縛を解いてあげたい瑞穂は…!?

緋翔伝 外伝~沙羅双樹忌憚~(下)

姫君の願いをかなえるため、竜王狭の「虹見の滝」を目指す瑞穂たち。しかし、行く手を豪雨に阻まれ、なかなか前に進めない。湯西川を縛した主が、事を察して豪雨を降らせているようで…!?