人間の世界に憧れてジャングルを飛び出したレオの子ども・ルネは人間につかまり、大都会ニューヨークのサーカスで働かされることになる。一方、王者レオが君臨するジャングルを動物だけが罹患する恐怖の死斑病が襲う! 果たしてレオたちの運命は??!? ほか、1965年から放送されたテレビアニメとのメディアミックスで生まれた「ジャングル大帝」小学三年生/小学四年生版、幼稚園/小学一年生に連載された「レオちゃん」を同時収録した「ジャングル大帝」完全版! <手塚治虫漫画全集収録巻数>・MT3「ジャングル大帝」3巻収録 ・MT315「冒険ルビ」収録 『レオちゃん』 ・MT277「レオちゃん」収録 <初出掲載>・『ジャングル大帝』 漫画少年 1950年11月号~1954年4月号、小学三年生/小学四年生 1966年5月号?11月号 ・『レオちゃん』 幼稚園 小学一年生 1965年4月号~9月号 ・『ジャングル大帝』 幼稚園/小学一年生 1965年10月号~1966年12月号 ・『ジャングル大帝 進め!レオ』 幼稚園/小学一年生 1967年1月号~3月号
誰が始めたかは知らないが漫画アニメとアメコミ・ディズニーの対立を煽る言説が流行りだしてから30年近く、そして現在進行形でこの偉大な漫画が本編を一切読まない下品な人間たちにダシにされ、愛国ポルノとして搾取され続けていることに非常に憤りを覚えています。弱肉強食の野蛮な世界から脱却し、肉食と草食、そして人類とも共存できる存在になろうとするレオ達の努力を踏みにじるな!そしてジャングルを切り開いての田畑の整備や肉食獣の草食化・文明化を進める姿勢は果たして善なのか?フィクション内では成功しているが、現実での中国・アフリカ・東南アジアの国々はどうなっているか?21世紀を生きる現代人ならではの視点でこの作品を読み解くと更に世界を掘り下げられる。未読の方は下品なメディアに惑わされずに、この漫画に等身大で対峙してもらいたい。そしてできる事なら初期バージョンの漫画少年版とも読み比べ、手塚治虫が残した大いなる遺産を堪能して、今後の人類が成すべきことは何かを真剣に考えてくれ!