あらすじ「個別に生きようっ………!個別に死のうっ……!」――。過酷な“犬の部屋”でも反発を続ける工藤涯(くどう・がい)は、石原(いしはら)に説得され、生きるために澤井(さわい)の問いに挙手をする。その後、犬の部屋にいた生徒達の洗脳を仕上げようとする澤井の隙をついて脱走した涯は、見張りを倒して制服に着替え、課長室に侵入して証拠ビデオを探すのだが……!?
資産家の老人を殺害した罪を着せられてしまった中学生の涯。更生施設「人間学園」に送られることになりますがそこは地獄のような場所だったのです。涯はそこから脱出して無実を勝ち取ることが出来るのか・・・?! 福本伸行作品を読むのがほぼ初めてだったのですが、主人公が未成年であることは設定上必須事項なんですけど外見も中身もまったく中学生だと思えない時点で面白かったです。でも必死な人間の顔に説得力があるのでどんなあり得ない出来事が起きても読ませる力があるな〜と思いました。 個人的に刺さったセリフは「個別に生きよう…!個別に死のう…!」でした。