あらすじ「恐れず行けっ……!今は不可能を、可能にする時っ……!」――。平田隆鳳(ひらた・りゅうほう)が殺害された夜、自分がどのようにして犯人に仕立て上げられたのかを語る工藤涯(くどう・がい)。その話を聞いた「人間学園」の課長・澤井(さわい)は、涯が犯人である事を証明するビデオを見せつける。しかし、それこそが無実を証明する証拠だと気付いた涯は、そのビデオテープを持ち出して決死の脱走を試みるのだが……!?
資産家の老人を殺害した罪を着せられてしまった中学生の涯。更生施設「人間学園」に送られることになりますがそこは地獄のような場所だったのです。涯はそこから脱出して無実を勝ち取ることが出来るのか・・・?! 福本伸行作品を読むのがほぼ初めてだったのですが、主人公が未成年であることは設定上必須事項なんですけど外見も中身もまったく中学生だと思えない時点で面白かったです。でも必死な人間の顔に説得力があるのでどんなあり得ない出来事が起きても読ませる力があるな〜と思いました。 個人的に刺さったセリフは「個別に生きよう…!個別に死のう…!」でした。