あらすじ

爆弾鬼教官・ダイアナマイトによる地獄の特訓を終えたテツヲたち。急成長した彼らの次なる任務は、犯罪都市“テールタウン”への潜入だった。曲者揃いの自警団。娼館暮らしの硝子の少年。そして怪しき地下闘技場。血潮沸き立ち混沌(カオス)極まる第3巻!
アイアンファミリア 1巻

ホムンクルス、それは時代の中に生み落とされた異能を有する人造人間。鉄の身体を持つ少年・テツヲは、犯罪組織の一員として血と硝煙にまみれた日々を送っていた。だが、ひとりの女性との出会いを機に孤独なテツヲの家族を探す旅が始まる――。

アイアンファミリア 2巻

ホムンクルス生成のレシピを奪還するため、犯罪組織・ヤカイのアジトを急襲する蜂須館一行。だが、そこに不在と思われていたヤカイのリーダー・“冠羽”のウカクが飛来する。これまでの敵を凌駕するウカクの圧倒的な戦闘力を前にテツヲは…!? 成長と陰謀が交錯する第2巻!

アイアンファミリア 3巻

爆弾鬼教官・ダイアナマイトによる地獄の特訓を終えたテツヲたち。急成長した彼らの次なる任務は、犯罪都市“テールタウン”への潜入だった。曲者揃いの自警団。娼館暮らしの硝子の少年。そして怪しき地下闘技場。血潮沸き立ち混沌(カオス)極まる第3巻!

アイアンファミリア

『オナ禁エスパー』作者が描く王道バトルファンタジー #1巻応援

アイアンファミリア 竜丸
兎来栄寿
兎来栄寿

『オナ禁エスパー』で一躍名を馳せた竜丸さんの、待望の連載作品です。 人造人間であるホムンクルスが存在する世界を舞台に繰り広げられる、随所に王道少年マンガ感が溢れているダークファンタジーとなっています。 王道であるが故に展開には既視感を覚える方、特に第1話はプロットに『チェンソーマン』を感じる方は少なくないでしょう。しかし、そこは竜丸さん。徐々に独自の持ち味を発揮していきます。 特に1巻で見どころなのは、3話の「新人の通過儀礼」。主人公テツヲが新たな生活を始める拠点となる蜂須館において、自称「かしこくて知的で頭の良い十四歳」シローと自称「十三歳で館一番の美女」カレンが課すとんでもない対決です。ここに竜丸さん節極まれり。 蜂須館の主であり母性と底知れぬ強さを感じさせる蜂須さんや、自称蜂須館で一番キュートなホムンクルスことクレコさんなどのキャラもとても良いです。立っているキャラは続々出てきますし、それぞれの固有の能力に伴った掘り下げも楽しみです。 また、 「多勢に無勢 去勢のひとつでも張ってみろ」 や 「血飛沫に反吐と硝煙」 のような七五調が滲み出る独特のセリフのセンスも小気味いいです。 時折混じるギャグとシリアスの塩梅も良く、濃ゆいオリジナリティを上手く人口に膾炙するように落とし込んである作品となっています。純粋な尖った作家性を見たい方は『オナ禁エスパー 竜丸短編集』の方をお薦めしますが、王道少年マンガを好きな方にはこちらもお薦めです。