あらすじ青野春秋はいかにして漫画家になったのか? 『俺はまだ本気出してないだけ』『100万円の女たち』の著者が、赤裸々に「究極の家族」を描く圧倒的な超自伝。兄・秋介と暴走集団「湊」との壮絶な戦いから3年が立った。秋介は今や地元で就職し、地道な社会人生活を送っている。弟・春人は生徒会長として全校生徒を仕切る日々。そんなある日、春人の「身体」に忌まわしい「異変」が起こる――。弟・春人15才、兄・秋介21才。〈第3部〉愛憎うずまく思春期編、スタート。
主人公の春人(9才)は兄の修介(15)と母親の3人暮らし。家計は母親がパートの掛け持ちをして回しているが、ものすごく貧乏…。学校でも問題児扱いで手が付けられない程に不良の兄は、弟のことをコキ使うし平気で殴るし、母親ともケンカばかりしている。この母親が父親の再婚相手で、離婚して二人を引き取った…実は血の繋がりのない関係というのも驚いたけど、だからって「いい人」な訳じゃなかったのが一番衝撃的だった。逃げ場がない主人公がかわいそうでしんどいはずなんだけど自分は引くことなく読めた。見届けなければいけないと思わせられる漫画だった。紙版は3巻までしか出てませんが電子版は6巻まで刊行されています。