あらすじ――この雨はきっと、愛する人を想う、“恋の涙”―― 「ライフシェアリング」により生き返った日菜と誠。しかしそれは、二人で二十年の余命を与えられ、幸福や不幸を感じることで命を奪い合う、残酷な奇跡だった。仲良しカップルだったはずの二人は、その制度により、心が離れていってしまう。互いの幸せと命を両立させることは難しいのか――…?
すごく感動的な話だった〜 中盤くらいから、涙腺が緩む緩む。 もう、誠と日菜が織りなす真っ直ぐな純愛に久しぶりに心打たれました。 死亡した誠と日菜が、ライフシェアリングして現世に戻った後、その時思った気持ちとは裏腹に出てくる自らの、生きることに対する欲望。 残酷だったし、人間ってものが現れていたなぁ。。 だけど最後には、やっぱりあの結末になるんだと。。 切ないし悲しいけど暖かい気持ちになる。誰かを想えることって当たり前じゃないんだな、雨が降るって良いな〜と思える素敵な作品でした。