「な~にが剛腕編集よ、な~にがプロデューサーよ!」みおが見つけてしまった編集・相模原の名刺の社名は、所属の編集部ではなく、なぜか聞いたことのない会社。さらに和夫の大ヒット作『OLアラクネ』が自社コンテンツであるかのように記載されている。「なーんかあやしいのよね、アイツ」不穏な匂いを察知したみおが調査に乗り出す傍で和夫は、日々生気を失っていく。著者のはずなのに作品の主導権をすっかり奪われ、不本意なエログロ路線に舵を切られてしまう『OLアラクネ』。漫画家が魂を込めた作品、そして山田夫妻の行く先は――!? 一蓮托生の漫画家夫とその妻を描く連載第13話!