鎖国の時代、通訳者は「通詞(つうじ)」と呼ばれた。現代とは比べ物にならないほど情報も手段も少ない中、彼らは世界とどう対峙していたのだろうかーー。キリスト教が厳しく取り締まられる最中、イギリスの船が長崎近くで難破した。オランダ語通詞・森山栄之助は率先して救助活動にあたるが、英語話者のイギリス人とは言葉が通じず、安心させることすら難しい。そして彼らはキリスト教の信者のようで……。イギリス人からは警戒され、町の人から非難の目が向けられても、通詞たちは彼らが安心して帰れる方法を懸命に模索する! さらに、栄之助に恋の予感も訪れます!! 強くて優しい、幕末のお仕事ヒューマンドラマ!