完結によせて│世界にさよならのキスをして|日々の杏
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『その人間だけを特別愛している事に、名前をつける必要なんてあるんだろうか』家族でも、恋人でもない。ただ、お互いをいちばん愛している歳の差のある幼馴染のえつことアラメ。ふたりはある出来事をきっかけに共に暮らし始める。けれど、新しい生活の「はじまり」は、思いもよらない「さよなら」を引き起こすことになって――。叙情の描き手、日々の杏のデビュー作。
『その人間だけを特別愛している事に、名前をつける必要なんてあるんだろうか』家族でも、恋人でもない。ただ、お互いをいちばん愛している歳の差のある幼馴染のえつことアラメ。ふたりはある出来事をきっかけに共に暮らし始める。けれど、新しい生活の「はじまり」は、思いもよらない「さよなら」を引き起こすことになって――。叙情の描き手、日々の杏のデビュー作。
えつことアラメという幼なじみ2人はお互いが唯一無二のかけがえのない存在だと感じていて、周囲からも恋人同士だと思われているような関係なのですが、 本人たちは相手に対して恋愛感情を持っておらず、 事実として、アラメに**彼女がいた**時期も2人の関係性は**全く変わる事がありませんでした。** そんな2人は、えつこの家族が事故で亡くなったことをきっかけに同居を始めます。 この作品は家族とも恋人とも異なる**“名前のない関係”**を築いている2人の同居生活を通して、互いが相手に対して抱いている思いと僅かに生じた**関係性の歪み**を丁寧な心情描写で描いていく作品です。 1巻まで読了