あらすじ
満州で一旗あげようと中国にやって来た日本人一家が30世帯ほど集まるブロックに、茂少年は両親と共に住んでいた。中国人の子供たちと分け隔てなく一緒に遊ぶ茂だが、大人たちは…。一家で満州に渡り、数年後の敗戦で命からがら引き揚げ船に乗った、当時6歳の、著者・森田拳次の体験を土台に描かれた作品。
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満州で一旗あげようと中国にやって来た日本人一家が30世帯ほど集まるブロックに、茂少年は両親と共に住んでいた。中国人の子供たちと分け隔てなく一緒に遊ぶ茂だが、大人たちは…。一家で満州に渡り、数年後の敗戦で命からがら引き揚げ船に乗った、当時6歳の、著者・森田拳次の体験を土台に描かれた作品。
満州で一旗あげようと中国にやって来た日本人一家が30世帯ほど集まるブロックに、茂少年は両親と共に住んでいた。中国人の子供たちと分け隔てなく一緒に遊ぶ茂だが、大人たちは…。一家で満州に渡り、数年後の敗戦で命からがら引き揚げ船に乗った、当時6歳の、著者・森田拳次の体験を土台に描かれた作品。
満州での生活などはちばてつやの「屋根うらの絵本かき」/「家路 1945-2003」/「ひねもすのたり日記」や「ボクの満州―漫画家たちの敗戦体験 」を読んでいたので、そんなに違和感なく読むことができた。 満州からの引き上げ話がメインではなく、終戦の少し前から終戦までの満州の生活がほとんどを占めていた。いろんなエピソードが体験者だからこそ書ける描写でよかった。 途中に登場した手品師がどうみても同じ中国から引き上げた漫画家「高井研一郎」だったのが一番印象に残った。