あらすじ名門野球部の悪習から露呈した大学を蝕む「権力構造」を駆逐せよ!! 加茂教授の講義で目覚めた学生達が野球部の過酷な罰金制度の打破を目指す…。しかし監督と真の黒幕である理事長の謀略により、成否は強豪校との試合に委ねられる事に!? さらに大学の莫大な資産を喰い物にする理事長の謀計を見抜いた加茂教授が理事会に驚きの手法で潜入!! そこで開かれる特別な「講義」とは――!?
現代経済学の小難しい骨子の部分はすっ飛ばして投資詐欺のスキームや行動経済学のキャッチーなうんちくを楽しく教えてくれるために、「経済学を教えない経済学教授」というユニークなキャラ設定になっています。じつに巧妙。 教授が詐欺師をギャフンと言わせ、読者はスッキリなだけでなく身につかない知識で賢くなった気になれる。まさに読者自身がカモだったのだ…!!と、そこまで性格の悪い作者かどうかまではわかりませんが、これを読んで行動経済学に興味を持って実際にダニエル・カーネマンを読んでみる、くらいの意欲がある人以外は、この漫画読んでも「賢くなったつもり」で終わりでしょうね。