あらすじ日本経済復興のカギ「地方創生」…。そこに群がる「強欲なペテン師」を討て――!! 経済的にひっ迫するアルゼンチンの現状から日本の窮地を感じた三咲は、その対応の指針を求め、加茂教授の後輩の社会学者・丹藤のもとを訪れる。そこで語られる対策とは「地方創生」。だがそこには私腹を肥やす悪徳業者や賄賂を求める役人、悪辣コンサルタントの存在が…。挫折しかかる再興プロジェクトに天才経済学者・加茂教授が逆転の「智」を授ける!!
現代経済学の小難しい骨子の部分はすっ飛ばして投資詐欺のスキームや行動経済学のキャッチーなうんちくを楽しく教えてくれるために、「経済学を教えない経済学教授」というユニークなキャラ設定になっています。じつに巧妙。 教授が詐欺師をギャフンと言わせ、読者はスッキリなだけでなく身につかない知識で賢くなった気になれる。まさに読者自身がカモだったのだ…!!と、そこまで性格の悪い作者かどうかまではわかりませんが、これを読んで行動経済学に興味を持って実際にダニエル・カーネマンを読んでみる、くらいの意欲がある人以外は、この漫画読んでも「賢くなったつもり」で終わりでしょうね。