あらすじ弱者(カモ)を呑み込む悪意の深淵で己を守る毒を持て――!! 天才経済学者にして巨万の富を持つ大学教授・加茂洋平は、“実地研究(フィールドワーク)”を旨として講義は休んでばかり…。そんな変人教授が大学に蔓延る「“新型”マルチ商法」を察知。孤独な若者を食い物にする悪徳商法を追い込む驚きの手法とは!? カモリズム社会から身を守るため、加茂教授が「人間真理に迫る経済学」で道を照らす、痛快コミック第2巻!!
現代経済学の小難しい骨子の部分はすっ飛ばして投資詐欺のスキームや行動経済学のキャッチーなうんちくを楽しく教えてくれるために、「経済学を教えない経済学教授」というユニークなキャラ設定になっています。じつに巧妙。 教授が詐欺師をギャフンと言わせ、読者はスッキリなだけでなく身につかない知識で賢くなった気になれる。まさに読者自身がカモだったのだ…!!と、そこまで性格の悪い作者かどうかまではわかりませんが、これを読んで行動経済学に興味を持って実際にダニエル・カーネマンを読んでみる、くらいの意欲がある人以外は、この漫画読んでも「賢くなったつもり」で終わりでしょうね。