あらすじ明姫の子・高山右近は、より深く耶蘇教(キリスト教)を学ぶため、織田信長によって建立された京都・南蛮寺にてオルガンチノ師の薫陶を受けていた。そこで出会ったある女性……その女性こそ、光秀の娘・珠姫。異母兄妹であることを知らず惹かれあうふたりだったが。運命の歯車は残酷な音を立てて回り始める。右近の双子の兄・千太郎が、ふたりの、そして自らの父である光秀を「仇」としてつけ狙っていたのだった。