東雲組の若頭である賢吾の息子・史の卒園式が迫っていた。賢吾は史から式の付添人に指名され、お揃いのスーツを仕立てて準備に余念がない。だが傘下の佐野原組でトラブルが発生し、賢吾は急遽、京都に向かうことに。式に参加できない可能性があるという賢吾に、史は「ぜったいにいや!」と駄々を捏ね、二人は喧嘩別れしてしまう。組を背負う賢吾の苦渋の決断と史の悲しみに涙する様子に胸を痛める佐知。そんななか、賢吾が負傷し、意識不明との連絡がもたらされ…?【電子特別版】佐倉温先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!