あらすじ
現世で罪を犯し地獄へ送られたものの300年の間抵抗を続けた男、統兵衛。人のぬくもりを知らず、ただ生き延びることだけをシンプルなルールとして生きたこの少年は、地獄の首魁・エマとひとつの取引をする。罪を狩ることのできる木刀・咎狩を用いて、108日の間に108の罪を狩ること。トガリと呼ばれるこの試練をこなせばあらたな生を与えられるというのだ。悪を以って悪を討つ統兵衛の300年ぶりの人間界現世での生がはじまる。その先にあるのは悪滲む暗き闇か、それとも……。
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現世で罪を犯し地獄へ送られたものの300年の間抵抗を続けた男、統兵衛。人のぬくもりを知らず、ただ生き延びることだけをシンプルなルールとして生きたこの少年は、地獄の首魁・エマとひとつの取引をする。罪を狩ることのできる木刀・咎狩を用いて、108日の間に108の罪を狩ること。トガリと呼ばれるこの試練をこなせばあらたな生を与えられるというのだ。悪を以って悪を討つ統兵衛の300年ぶりの人間界現世での生がはじまる。その先にあるのは悪滲む暗き闇か、それとも……。
現世で罪を犯し地獄へ送られたものの300年の間抵抗を続けた男、統兵衛。人のぬくもりを知らず、ただ生き延びることだけをシンプルなルールとして生きたこの少年は、地獄の首魁・エマとひとつの取引をする。罪を狩ることのできる木刀・咎狩を用いて、108日の間に108の罪を狩ること。トガリと呼ばれるこの試練をこなせばあらたな生を与えられるというのだ。悪を以って悪を討つ統兵衛の300年ぶりの人間界現世での生がはじまる。その先にあるのは悪滲む暗き闇か、それとも……。
新装版が発売されたタイミングで手に取りました。『クロザクロ』のダークな雰囲気が印象に残っていたのですが、前作であるこの『トガリ』も悪人が悪人を狩るという、ピカレスクに振り切った内容です。 ダークなアクションで魅せる本編の魅力ももちろんながら、新装版には夏目先生の各話解説が付いていて、これも読み応えがあります。 どんなことを考えて描いていたのか、いつ連載終了が決まったのか、モチベーションは何だったのか…。週刊連載というシビアな世界の感覚が克明に記されていて、辛いことばも多々あるのですが、のめり込んで読んでしまう。 作者の言葉とともに作品を読めるというのは貴重な味わいだと思います。 他者を拒絶するだけだった統兵衛が人とのつながりを認め、少しずつ変わり始めていき、物語が加速するターニングポイントで連載終了となってしまった本作。 そこから10年の時を経て続編再開、ということ自体が『トガリ』という作品の持つパワーを証明していると思います。間違いなく「続きが読みたい」と感じられる漫画でした。 4巻読み終わった頃にはきっと続編『咎狩 白』も読みたくなるはずですよ。