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想像力あふれる独特の世界を、点描風の繊細で美しいペンタッチで表現した衣谷遊のデビュー作。現世(うつつ)と幻世(ゆめよ)とをさまよう旅人、漂泊の抒情詩人シオン。時代(とき)を見つめ、人を語り愛を詩(うた)う。かつて剣神ナズルによって封印されたはずの魔道師ビシュト=ドールが復活!!その妖艶な姿態で人心を惑わせ、思うがままにあやつる妖術使い・双生児(ふたご)のビシュトとドールはなぜ蘇ることができたのか?その謎を追って、シオンは己が呪われた運命に立ち向かう。
剣神ナズルの加護により幾度かの窮地を脱したシオンは、なぜ自分が次々に魔物に狙われなければならないか、その理由を知ろうとナズルの神殿「ファントス」に向かって歩を進めていた。ようやく辿り着いたかつてナズルの神殿があった場所には神々しさは欠片(かけら)もなく、凶々(まがまが)しい気配に包まれた荒野が続いていた。シオンに近づく魔女・イゼルダは、シオン出生の秘密と運命神(ガイアス)に狙われる理由をシオンに告げるが……。衣谷遊の筆が冴えるシリーズ第2弾!!
イゼルダとの戦闘を経て、自らが魔神・ガイアスの運命の糸から人間を解き放つために生まれた“解放の戦士(解放者)”であることを知ったシオン。魔戦士シュラの元を離れシオンの側についたイゼルダ、元ドリアス王国軍の戦士隊長にして刀鍛冶のゴーリキ、解放者の道標となる存在・カレンを加え旅を続ける。その途上、シオンとゴーリキが腕合わせをしているところに、突如、シュラが現れる。カレンを盾にシオンに迫るシュラはドラゴンを召喚し、魔族の結界の中にシオン達を誘い込む。罠と知りながら結界に突入したシオン達は……!?
魔族の結界の中でついに対峙するシオンとシュラ。ナズルの“成長する戦闘服”の力により窮地を脱したシオンは、止めをさそうと武器と化した右腕をシュラに突き刺す。が、その刹那イゼルダが飛び出し、身を挺してシュラを救う。シュラを愛するが故の行動だったが、そのイゼルダを想っていたのはゴーリキだった。イゼルダの死を「虫ケラ一匹死んだのがそんなに悲しいか……え?」と挑発するシュラに、ゴーリキは我を忘れて怒り狂う。戦士としての使命を忘れ己のエゴを剥き出しにしたゴーリキと融合したシュラは、ゴーリキの肉体を盾にシオンに迫る。仲間を傷つけることのできないシオンは、その攻撃を一方的に受け続けるが……。はたしてシオンはこの窮地をいかにして脱するのか?そして運命に立ち向かう旅の行く末に待つのは?表題作「Shion」に加え、「戦士の紋章」「自由への疾走」の初期短編2編を収録。