魔族の結界の中でついに対峙するシオンとシュラ。ナズルの“成長する戦闘服”の力により窮地を脱したシオンは、止めをさそうと武器と化した右腕をシュラに突き刺す。が、その刹那イゼルダが飛び出し、身を挺してシュラを救う。シュラを愛するが故の行動だったが、そのイゼルダを想っていたのはゴーリキだった。イゼルダの死を「虫ケラ一匹死んだのがそんなに悲しいか……え?」と挑発するシュラに、ゴーリキは我を忘れて怒り狂う。戦士としての使命を忘れ己のエゴを剥き出しにしたゴーリキと融合したシュラは、ゴーリキの肉体を盾にシオンに迫る。仲間を傷つけることのできないシオンは、その攻撃を一方的に受け続けるが……。はたしてシオンはこの窮地をいかにして脱するのか?そして運命に立ち向かう旅の行く末に待つのは?表題作「Shion」に加え、「戦士の紋章」「自由への疾走」の初期短編2編を収録。