あらすじ国の存続が危ぶまれた式典「緇茲の儀」は、司書正と側女キビの奮闘により事なきを得た。だがことの成り行きを不審に思う鄂イ公子は、司書正と弟・蓮の死との関係に、より一層目を光らせるようになる。そしてある晩ついに、司書正とキビの蔵書楼での暮らしに、予想だにしなかった波乱が起きる……!美しく聡明な時期国王の突然の死。国家最大の謎を巡り、欲望と陰謀が絡まり合っていく。丸山薫が描き出す壮大で緻密な古代中国王宮劇、待望の第三巻!
Google人間というSF設定から宮廷政治ものへの振り幅。「知の扱い方」という物語でもある。 司書という立場は丸山薫先生が繰り返し題材に選んできたテーマでもあり、今後の展開が楽しみ。