あらすじ聡明で美しい息子・蓮が、天命により司書正となった。その現実を受け止めきれない王は蓮を死んだものとし、蔵書樓を封鎖。司書正をかいがいしく世話する側女キビ、利を得ようと悪どく立ち回る彭太監、我が子の死の悲しみに暮れる蓮の母、次期王の座を狙う母子――国家最大のスキャンダルを巡り、宮廷内の陰謀が絡まり合う!人間の欲望に天が与える運命とは? 丸山薫が描き出す、壮大で緻密な古代中国宮廷劇、待望の第二巻。
Google人間というSF設定から宮廷政治ものへの振り幅。「知の扱い方」という物語でもある。 司書という立場は丸山薫先生が繰り返し題材に選んできたテーマでもあり、今後の展開が楽しみ。