児童養護施設で暮らす主人公の少年・嶽(たける)は、天狗に憧れるあまり、曽祖父が遺した巻物を使い天狗がいるという山奥へ足を踏み入れてしまう。そこで遭遇したのは天狗とは似ても似つかない巨大な怪物で…。
岩櫃と名乗る隻腕の天狗に招かれ天狗の世界に足を踏み入れた嶽。一日だけの天狗峡見学に心浮き立つが、その夜、異様な雰囲気を漂わせる外法の襲撃を受け…。戦いを繰り返しながら天狗峡に渦巻く異変を解き明かしていくバトルファンタジー漫画。
外法・羅刹の攻撃で負傷した岩櫃。居ても立ってもいられず羅刹の前に立ちはだかる嶽だが、非力な自分に押し潰されそうになる。死を目前に覚悟を決めた瞬間、嶽の身体が変化し始め…。戦いを繰り返しながら天狗峡に渦巻く異変を解き明かしていくバトルファンタジー漫画。
羅刹の襲撃で宿無しになった二人の向かう先は、岩櫃の友である飲んだくれの天狗・布袋坊の大屋敷。嶽を快く迎え入れた布袋坊だが、そこに何故か招かれざる客も現れて…。戦いを繰り返しながら天狗峡に渦巻く異変を解き明かしていくバトルファンタジー漫画。
外法の群れに屋敷を取り囲まれた嶽、岩櫃、布袋坊。際限なく増殖する外法に圧倒され、徐々に疲弊していく嶽。消耗戦を前に布袋坊はある決意を固める。戦いを繰り返しながら天狗峡に渦巻く異変を解き明かしていくバトルファンタジー漫画。
十天狗・布袋坊の推薦で天狗の修練所に入門した嶽。純血の天狗との実力差を痛感し、和魂と荒魂の存在を知り、日々天狗見習いとして学ぶ中、突如十天狗の修練所視察が決定する。一方、人間の嶽を気に入らない見習い天狗達はある行動を起こし…。
視察に訪れた十天狗・屏風坊は、何故か嶽との手合わせを所望する。事態が飲み込めないまま手も足も出ない嶽に対し、ひた隠しにしていた天狗の力を開放しろと迫る屏風坊。天狗を目指す意味を問われ覚悟を決める嶽、そして屏風坊は懐かしい修練所の記憶を思い出す。
中央修練所で修行を続ける嶽に突如新たな命が下された。激戦の続く北部戦線への派遣。異例の事態に戸惑いを隠せない教師と嶽だが、そんな二人の前に突如十天狗・竜尾坊が現れる…。戦いを繰り返しながら天狗峡に渦巻く異変を解き明かしていくバトルファンタジー漫画。
再び羅刹と遭遇し窮地に立たされた嶽。その劣勢に駆け付けた十天狗・竜尾坊は雷撃で羅刹を圧倒する。全身を引き裂かれ追い込まれた羅刹だが、救出を目論む外法の乱入によって事態は急転する…。戦いを繰り返しながら天狗峡に渦巻く異変を解き明かしていくバトルファンタジー漫画。
重傷を負い北部戦線から救出された嶽と竜尾坊は救護班の長である十天狗・蓬莱坊から直接治療を受けることになった。外法の奇襲を受ける兄を救うため治療を急かす竜尾坊。その必死な姿を目の当たりにした嶽は蓬莱坊に対しある願いを申し出る。
北部戦線が収束した同時刻。無数の外法が十天狗・竜頭坊の屋敷に向け進軍する。頭目を名乗る外法・障鬼は降って沸いた好機にほくそ笑むが、護衛一人いない屋敷の前に待ち構えていたのは竜頭坊その人で…。戦いを繰り返しながら天狗峡に渦巻く異変を解き明かしていくバトルファンタジー漫画。
兄の救出に成功し蓬莱坊の元へ辿りついた竜尾坊。しかし意識が戻らない竜頭坊の身体は羅刹の毒が進行し一刻を争う事態に。兄の死を目前に動揺を隠せない竜尾坊、一方治療が終わり眠り続ける嶽の身にも突如異変が起こる…。
隻腕の天狗・岩櫃は十天狗を招集し、未だ眠り続ける嶽について意見を求めた。嶽に対し友好的な者、露骨に敵視する者。それぞれの思惑が渦巻く中、突如凶報がもたらされる…。戦いを繰り返しながら天狗峡に渦巻く異変を解き明かしていくバトルファンタジー漫画。
南部戦線出陣が決定したものの、天狗たちに残された時間はわずか一週間。敵の狙いである嶽を成長させるべく十天狗の猛特訓が始まった。嶽を指導し見守る者、冷静に観察する者、それぞれの思惑を腹に抱えたまま南部戦線に向け時は過ぎていく…。
南部戦線に出陣した嶽・八丁坊・若葉坊を待ち受けていたのは殺意に満ちた外法の群れ。想定外の状況に翻弄されながらも交渉地へと進んでいく三人だが、外法・黒縄は更に残酷な罠を張り巡らせていた。一方、捕らえた反逆者を天狗峡最深部・奥の院へと連行した屏風坊はそこで驚愕の事態を目撃する…。
天狗峡からの脱出を図る羅刹は岩櫃にある提案を持ち掛ける。一方嶽は、外法化した十天狗・紅葉坊の一撃を受け気絶してしまう。倒れ伏し意識が混濁する嶽。その前に現れたのは遠い昔に嶽を救ったあの人物だった…。
南部戦線から無事帰還した嶽は、戦場で突き付けられた現実を忘れられずにいた。心ここにあらずの嶽を心配した布袋坊は、岩櫃を誘いある場所へ向かう。そこは十天狗御用達の小さな温泉宿だった。
天狗奇譚過去編-前編-それは嶽が天狗峡に迷い込むはるか昔の出来事。外法・羅刹は天狗の戦力を削ぐべく、信頼する部下の妙覚にある作戦を指示した。一方天狗峡では、羅刹の動向を感知した奥の院の命を受け、布袋坊が外法討伐に動き出す…。
最後の対峙を迎える布袋坊と妙覚。戦いが続く中、羅刹は布袋坊の僅かな隙を見逃さなかった。愉悦・諦観・悲哀・憤怒。天狗峡に渦巻く様々な思惑を目の当たりにした布袋坊は、未来のためにある決断を下す。
南部戦線の戦いが終わり、日常が戻った天狗峡では修練場に通う嶽の姿があった。ようやく戻った穏やかな日々。しかし岩櫃は得も言われぬ不穏な気配を感じ取り、一人顔を曇らせる。一方、中枢機関・奥の院を失った天狗峡の最深部では、十天狗が集結し…。
羅刹の研究所調査を命じられ、極寒の西部戦線へと出陣した嶽、白糸坊。無人の研究所内を探索するものの、目に入るのは取るに足らない情報ばかり。戦果を得られず途方に暮れる嶽だが、ふと何者かの気配を感じ…。
大規模襲撃を受ける天狗峡。迎え撃つ十天狗の前に現れたのは、今は亡き上官、両親。かつての宿敵、そして決別したはずの知己。翻弄されながらも交戦する十天狗だが、敵は僅かな動揺を見逃さず…。
とある時代。山奥で道迷いをした百姓と 行き倒れの怪我人が出会った。百姓の明るく人懐っこい性格に心を許す怪我人。怪我人の不思議な語りに好奇心をくすぐられる百姓。打ち解けた二人は語り合う。その出会いが、ある少年の未来を決定付けてしまうことも知らずに。
羅刹の最終侵攻が始まった。飲み込まれ消滅する世界。天狗峡を守るため十天狗は分散して結界を展開する。結界の護衛に奔走する嶽だが、連戦の疲労から一瞬の隙を突かれ外法の攻撃を受けてしまう。死を覚悟する嶽だが、その危機を救ったのは予想外の人物だった…。