あらすじ「吉成さん?お宅に娘いるでしょ、みどりっていうの。こないだ体じゅうキスマークつけてきただろ。俺たちでまわしてやったんだぜ」。ある日、吉成みどりの家にかかってきた電話。電話を取った兄は、妻(みどりの義姉)に相談した兄は、生理でもなく下着に血がついていたことを聞かされる。みどりに直接理由を聞く決意をした兄は、電話のことをみどりに聞くが……。メガネの仕業だとわかったみどりはシュンにすべてを打ち明ける。思春期のとまどい、焦燥、退屈を独特の筆致で描く第3弾!!
もう10年くらい前に読んだのでうろ覚えな部分も多々あるんだけど、逆に覚えてるところはめちゃくちゃ覚えているので自分にとって印象的な漫画だったんだろうな…。覚えてるのは主人公に味方が一人もいないということ。両親は亡くなってて結婚した兄の家に住んでるんだけど、ヒステリックな兄嫁に嫉妬されていびられるし、ボーイフレンドもいるけどお互いに恋愛感情よりも身体で繋がってるような関係だし、まともだった兄も段々と「お前は俺がいないとダメなんだ」と言い始めたのが怖かった。嫌なことを直視したくないからか常に心ここに在らずな主人公だったけど、最後に窓からこっそり家出するのが救いがある終わり方で好きだった。これを読んで得た教訓はマジでヤバかったらとにかく逃げろですね。