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『風の伝承者』『ダンデ・ライオン』などを手掛ける若桑一人をシナリオ協力に迎え、少女の復讐の物語を縦軸に、禍の過去にまつわる因縁を横軸に描いた『禍MAGA』。作品に流れる独特の空気や匂いまでをも描き込んだ、迫力に満ちた筆致が石川賢独特の世界を紡ぎ出す。その肉を食らえば不老不死になるという伝説の怪物・禍は、戦闘に敗れ2000年以上の時をタクラマカン砂漠の地下で過ごしていた。タクラマカン砂漠の朽ち果てた寺院で見つけた古文書を研究していた考古学者の父を持つ少女・志倉楓は、父の残した研究から禍の存在を知り、ヤン博士と共にタクラマカン砂漠の地下、1600メートルの地点へと向かう。そこには片目を潰され、四肢をもがれた禍が封印されていた……。
明暗会に襲われ、禍に関する古文書翻訳の途中で命を落とした父の仇を討つため、復活させた禍と共に、志倉楓は明暗会との戦いに身を投じる。そんななか楓は日本を立つ前に預けたデータを受け取りに小学校時代の友人・恵の元を訪れる。恵は楓に渡されたディスクを調べていくうちに、その道で少しは知られたクラッカー(クラッキングを主としたハッカー)に成長していた。恵によって、600MB(メガバイト)のCD20枚の容量を持つ「禍」の持つ梵字データが開かれたとき、禍曼荼羅の一部が姿を現した。禍曼荼羅に隠された秘密、禍の細胞より抽出した物質を人体に植えつけ不死の人種「理想種」を作りだす「理想種計画」、明倉会の領袖・三蔵御坊の目的……数々の謎を孕みつつ、物語はすべての予測を覆す終幕へ向かって動き始める。その結末を見逃すな!!