あらすじかむろば村を合併すべく、隣の青石市の市会議員が暗躍。村に対して様々な嫌がらせを仕掛けてくる。また、なぜかその議員の運転手に収まった村長の宿敵・多治見は、村長夫人の亜希子に横恋慕し、ストーカーじみた接近を繰り返す。そんな中、主人公・高見は村への恩返しのためある決意を固める。東北にいち早く注目し、その土地としての包容力と、厳しい現実の中で生きる人々の悲喜劇を描いた不思議な傑作がついに完結!!
この作品を読む前にいがらしみきお先生の「Sink」と「羊の木」を読んだので、コメディっぽいけど途中から怖い話になるんじゃないかとヒヤヒヤしながら読んでましたが、怖い話ではありませんでした。読後に先生のインタビューを読んだら連載前に担当さんから「限定された場所でのファンタジーを描いて欲しい」と提案されて描いたとおっしゃていたのでなるほどな〜と思いました。これはファンタジーですね。そうと分かると松尾スズキ監督の映画がめっちゃ観たくなってきました。私は前半の雪かきしたら屋根が抜けちゃった場面で大笑いしました。