あらすじあの夜を取り戻したい――。丹羽との最後の夜の記憶が戻ることを願いながら、“聴き屋”として大切な人を喪った依頼者の話を聴く柊夜。「あなたが今夜を忘れてしまうのは誤算でした」夜の記憶を忘れてしまう柊夜が依頼人に言われた一言。そこから柊夜は再び夜と向き合い、動き始める。そして蘇る衝撃的なワンシーン。語られる物語を聴きながら、少しずつあの夜へと近づいていく――。
大事な人を失った人の話を聴く聴き屋。 聴いてもらうなら離れてるほど楽だよな。って言葉があったけど、確かに相手が何も知らなければ知らないほど自分にとって良いこともあるなぁ。 人の最後を題材にした話って心に石が乗っかったみたいになるんだけど、避けられない、想像したくない、でもむしろ知っておきたいと私は思う。 突然いなくなってしまったら後悔が残らないことなんてないのかもしれないな。