あらすじ幕末・明治を生き抜き、日本を近代国家に導いた資本主義の父・渋沢栄一。その知られざる、若かりし姿が描かれる。現在のみずほ銀行、三井住友銀行、JR東日本、キリンビール、サッポロビール、東京証券取引所、日本赤十字、日本郵船、川崎重工、清水建設、東京ガス、帝国ホテル、そして日本銀行、これらの礎となる481社もの企業を設立し、近代日本を築いた偉人! 令和新時代の今だからこそ知っておくべき日本No.1重要人物。農民から伝説の男へ。最強成り上がり歴史伝、開幕!
これ、かなり驚きました。埼玉県民として県の誇る偉人の渋沢栄一について、知っているつもりでいましたが、業績ばかりに目が行って、その青年時代を思ったことは無かった。 明治政府で大蔵官僚として活躍した後、実業家として数多の企業や大学を設立し、日本の産業の基礎を作った渋沢栄一。その人がまさか、攘夷の志士であったとは! 豪農の息子であった栄一は、その賢さと真っ直ぐな心故に、倒幕の運動に身を投じる……と言うとやはり、実業家としての栄一像とズレがありそうに思えますが、彼を動かした幾つかの「言葉」を見ると、高い理想と優しさで「戦う」栄一を貫くビジョンが見えて来ます。 作者は阿佐田哲也や西本聖を描いてきた〈いぶし銀の名手〉星野泰視先生。熱い筆致で幕末の動乱と渋沢栄一の旅立ちを、ぐいぐい読ませます。次の大河ドラマや一万円札等、話題急上昇中の渋沢栄一を、今だから読んでおきたい!