あらすじ

快調な滑り出しで始まった氷村の試合だったが、4ラウンド目でスリップしたところにパンチをもらう微妙なダウンを取られてしまい、ペースを崩した氷村は防戦一方の展開に。だが残り2ラウンド、今までなら諦めていた氷村の気力はこときれず、必死の打ち合いに臨んでいく。そんな氷村の姿を見たリクは、思わず立ち上がって「俺より強えんだから負けんなよ」と大声で叫び…!?
タナトス~むしけらの拳~ 1巻

16歳のリクは、暴走族「風神」から金をもらってケンカを請け負う不良少年。ある夜、いつものようにケンカの仕事を終えたリクは、近くの公園で泣きながらベンチに座っているひとりの青年と出会う。その青年・棚夫木は、類いまれなボクシングの才能を持ちながら、脳の構造上の問題でプロテストを受けることすらできず引退宣告されたばかりだったのだ。棚夫木はリクの目の前で、因縁をつけてきた「風神」の3人を一瞬で倒してしまい…!?

タナトス~むしけらの拳~ 2巻

西田ジムに通い始めて2週間、鏡の前でシャドーを繰り返す日々を黙々と続けてきたリク。そんなリクに、山本は自分のリングシューズを貸してあげ、またトレーナーの千島は仕事の世話をしてあげたりと、親身になって接してくれる。そして、引越運送の仕事が決まったリクだが、教育係の田川はひとクセありそうな男で…!?

タナトス~むしけらの拳~(3)

ついに家を出る決心をし、バイト先の寮となっているアパートで独り暮らしを始めたリク。ふと部屋の天井を見上げると、そこには「パパドン」と文字が書かれた謎の貼り紙が…。そして翌日、千島トレーナーから左ストレートの打ち方を教わったリクは、このパパドンの言葉の意味を知ることに。氷村の試合が決まり、調整スパーリングの相手に指名されたリク。リクに勝機はあるのか…!?

タナトス~むしけらの拳~(4)

快調な滑り出しで始まった氷村の試合だったが、4ラウンド目でスリップしたところにパンチをもらう微妙なダウンを取られてしまい、ペースを崩した氷村は防戦一方の展開に。だが残り2ラウンド、今までなら諦めていた氷村の気力はこときれず、必死の打ち合いに臨んでいく。そんな氷村の姿を見たリクは、思わず立ち上がって「俺より強えんだから負けんなよ」と大声で叫び…!?

タナトス~むしけらの拳~(5)

棚夫木がメキシコ行きを断念したことで、リクは会長の逆鱗に触れジムを出禁にされてしまう。そこでリクは昼はバイトをし、夜はメガトン山本とトレーニングをする日々を続けていた。山本はなんとかリクにジムでトレーニングをさせてやりたいと、新ジム設立に動き出す。そして、山本の立ち上げた新ジム「メガトンジム」で再出発したリク。ついにプロテストの日が訪れるが…!?

タナトス~むしけらの拳~(6)

高校5冠のエリート・一戸と、プロテストで対戦中のリク。第1ラウンド開始直後は、大振りのパンチを繰り返していたリクだが、相手の強さを感じ取り、次第に冷静さを取り戻していく。一方、一戸はリクの攻撃が単調なワンツーしか来ないのを見切り、5冠王の実力をアピールすべくカウンターを狙うが…!?緊迫のプロテスト、アマのエリートを相手にリクのパンチが爆発!

タナトス~むしけらの拳~(7)

3勝4敗1分けと後がないベテラン4回戦ボーイの森重を相手に、ついに迎えたリクのプロデビュー戦。森重は、ゴング直後からガードを閉ざした低い構えで体ごと突進し、密着状態からの細かいパンチでリクのスタミナを奪う攻撃を仕掛けてくる。ボクシングをさせてもらえないリクは、次第に苛立ちを募らせる。プロデビュー戦、そして新人王戦へと突き進んでいくリクだったが…!?

タナトス~むしけらの拳~(8)

ボクシングを離れ、営業マンの会社員となった棚夫木。新たなやり甲斐を見つけようと日々懸命に働く中、リクから「棚夫木克海のボクシングを教えてくれ」と言われたことを思い出し、自宅のパソコンで何気なく「メガトンジム」のホームページを見る。するとそこには、東日本新人王の決勝進出を決めたリクの誇らしいガッツポーズ写真がアップされていて…!?青春ボクシング巨編、完結!!