あらすじ政治家・山田泰造(やまだ・たいぞう)の妾となった松本雅代(まつもと・まさよ)。そんな時、後援会長の高橋(たかはし)から鉄道会社の経営を打診された泰造は、一世一代の大勝負を決意する。そして雅代には、老舗である金山楼の新しい女将であり、最大の敵とも言うべき存在となる杉村貴子(すぎむら・たかこ)が出現して……!?
女帝シリーズが好きなので読んでみました。戦後の新潟で苦労しながら料亭の女将になった女性が主人公なのですが、彼女が田中角栄をモデルにした人物の愛人になる話がメインで、むしろ最終的には田中角栄物語になっていました。主人公の存在はフィクションなので、田中角栄の話が中心になっていくと存在感が薄くなってしまうのが残念でした。そのあたりの歴史に詳しい人が読むと印象が変わるかもしれません。