あらすじ新潟の花柳の街・古町を舞台に、数奇な運命に翻弄されながらも激動の時代を強く生き抜いた女の半生を描いた大河ドラマ。25歳になった孫娘・寿美恵(すみえ)から、祖父・山田泰造(やまだ・たいぞう)の後を継いで政治家になると宣言された松本雅代(まつもと・まさよ)は、泰造のことを思い出して自分の人生を振り返る。戦後まもなく、夫を失い、乳飲み子を背負いながら行商していた雅代は、きつい坂道でリアカーを押すのを手伝ってくれた泰造と出会い……!?
女帝シリーズが好きなので読んでみました。戦後の新潟で苦労しながら料亭の女将になった女性が主人公なのですが、彼女が田中角栄をモデルにした人物の愛人になる話がメインで、むしろ最終的には田中角栄物語になっていました。主人公の存在はフィクションなので、田中角栄の話が中心になっていくと存在感が薄くなってしまうのが残念でした。そのあたりの歴史に詳しい人が読むと印象が変わるかもしれません。