あらすじ

工場を辞めて極道になった鳥井は、組の運転手になるため、自動車教習所に通い始めた。一方、不景気で残業がなくなり、道男とマヒケンは空いた時間に絵を描くことに。だが、マヒケンは「色」が識別できないことが分かり…!?
犬・犬・犬 1巻

京都の町工場に勤める青年・伊達賢は、小学生で両親を殺害した過去を持つ、ヤクザにも嫌われる札付き。感情がマヒした賢、マヒケンと呼ばれる彼の瞳に映るものは…?ある日、マヒケンは工場に向かう途中、ベンツに乗ったチンピラ・高沢に足を轢かれる。文句があるなら事務所に来い、という高沢の言葉に従い、マヒケンは組事務所に乗り込むが…!?

犬・犬・犬 2巻

週末、ヤンキーの二人組を殺害し、翌月曜日に何食わぬ顔で工場に出勤したマヒケン。昼休み、マヒケンは同僚の道男に「絵を描いてみたい」と打ち明ける。驚いた道男はマヒケンを喫茶店に誘い、事情を聞き出す。一方、マヒケンに恨みを持つ高沢は、復讐の機会を虎視眈々と狙っていた…。

犬・犬・犬(3)

佐和子をモデルに、ヌードデッサンを始めたマヒケン。絵の師匠を務める道男は、人物を描く基本は、その人物を認めることにあると説く。佐和子の体温、汗の匂いまでも写し取ろうと真剣になるマヒケン。それまで人間を「見る」ことのできなかった彼の意識が、少しずつ変わってゆく…!!

犬・犬・犬(4)

マヒケンに連れられ、天羽組の事務所に乗り込んでしまった鳥井。だが組長は意外にも鳥井を気に入り、組にスカウトする。呆然と立ち尽くしていた鳥井は、自分をチビ呼ばわりした組員を殴り倒す。彼の性格を見抜いた組長は、ヤクザとして培った自らの思想を語り始め…!?

犬・犬・犬(5)

工場を辞めて極道になった鳥井は、組の運転手になるため、自動車教習所に通い始めた。一方、不景気で残業がなくなり、道男とマヒケンは空いた時間に絵を描くことに。だが、マヒケンは「色」が識別できないことが分かり…!?